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石灰化慢性膵炎の薬物療法

石灰化慢性膵炎の食事療法に続いて石灰化慢性膵炎の薬物療法です。

1.鎮痙・鎮痛剤

 鎮痙とoddi括約筋の弛緩により膵管内圧を低下させる目的でCOMT阻害薬フロプロピオン(コスパノン)が使用されます。フロプロピオンに比べて、膵液分泌促進作用が強いトレピブトン(スパカール)も使用されることがあります。アトロピンや臭化ブチルスコポラミン(ブスコパン)臭化チメピジウム(セスデン)などの抗コリン薬は、腹痛・背部痛のや緩解だけでなく、oddi括約筋弛緩作用も持っています。

 鎮痛薬として一般に良く使用される経口ステロイド薬は、胃腸障害の副作用があり、急性再燃時には絶食となるため、膵炎の腹痛には使用されず、ジクロフェナクナトリウムボルタレン)の座薬が使用されます。

 麻薬系では、ペチジンオピスタン)、非麻薬性鎮痛薬ではペンタゾシン(ソセゴン)、トラマドール(トラマール)、ブプレノルフィンレペタン)などが使用されます。麻薬性鎮痛薬はoddi括約筋を収縮し、膵液排出障害を起こすため抗コリン薬を併用します。なお、AGAの薬物依存の問題から使用は内視鏡治療の検討後に導入することが推奨されています。


2.消化酵素阻害薬と制酸薬

 消化酵素阻害薬として、注射薬ではウリナスタチン(ミラクリッド)、メシル酸ガベキサート(FOY)、メシル酸ナファモスタット(フサン)が使用されています。主に注射薬は急性再燃時に使用され、経口薬では蛋白分解酵素阻害薬メシル酸カモスタット(フオイパン)が使用されていますが、どちらもRCTは行われていません。

 H2受容体拮抗薬、PPI、制酸薬は胃酸分泌を抑制したり、中和したりすることで、セクレチンやCCKを介した膵刺激を抑制する目的で使用されています。しかし、その有効性についてはシメチジン以外のRCTはありません。


3.消化酵素薬

 膵外分機能低下による消化吸収不良とそれに伴う栄養障害を改善する目的で消化酵素薬が使用されます。現在はブタ膵臓から精製された消化酵素(パンクレアチン)およびその4倍の力価をもつ膵臓性消化酵素TA、または数種類の消化酵素の複合材が使用されています。保険適応上は各社の製品とも3gや6カプセルですが、最低でも3倍、場合によっては6倍ほど必要とするばあいがあり、間食事も使用したほうが良いとされています。十分量の消化酵素の効果は、便の回数、性状、悪臭の改善をもたらします。しかし、なお体重減少が進行する場合は、膵性糖尿病の悪化や膵臓癌などの悪性疾患の合併が疑われます。


4.その他の薬物治療

 塩酸ブロムヘキシンビソルボン)が膵液の粘度を低下させる報告があります。また、定型欠伸発作に対する抗てんかん薬であるトリメタジオン(ミノ・アレビアチン)は、膵石融解作用が報告されています。いずれも現時点では保険適応外となっています。


膵性糖尿病に対する治療

 石灰化慢性膵炎における糖尿病は一般的にインスリン分泌不全が原因です。非石灰化慢性膵炎患者の発症する糖尿病に比べて、膵内外分泌機能が低下している傾向がみられます。治療はインスリン補充が原則ですが、組織変化進行例では、グルカゴン分泌不全をはじめインスリン拮抗ホルモンの反応が弱いため、血糖コントロールの強化で用意に低血糖状態に陥るため十分な注意が必要です。


[ 2009/12/04 14:45 ] 膵炎 慢性膵炎 | TB(0) | CM(0)
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