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慢性膵炎 第六回(2007年)大規模疫学調査

少し入院していましたので、遅ればせながらですが、twitterでもつぶやいた事をまとめてエントリーしてみます。

 日本における慢性膵炎の大規模疫学調査は旧厚生省のころから難治性膵疾患調査研究班によって行われてきました。(古いデータについては、リンクの難病センターで知る事ができます。)

 最新の調査は平成19年度(2007年)から行われた第六回調査で、このほど1次調査の結果がまとめられました。

 これは、第五回調査から採用された慢性膵炎臨床診断基準2001を用いられています。次回の第七回からは今年改定された分で行われる予定です。

 2009年6月末の集計時点で、2007年の慢性膵炎の受療患者数は50,000人(95%信頼区間35,600人~54,700人)、男女比は2.7:1、有病患者数と新規発症患者数はそれぞれ人口10万人当たり39.1人、12.0人と推定されています。

 調査方法や用いた診断基準がそれぞれ異なるため、今までの調査と単純比較は出来ませんが、慢性膵炎の有病率は増加傾向を示しています。

 慢性膵炎の患者数は今後も増加することが予想され、要因として、飲酒・喫煙・脂肪食など食生活の変化、人口の高齢化の関与が想定されています。

 第六回調査はまだ二次調査中ですが、第五回の調査結果では、慢性膵炎の好発年齢は男性60~69歳、女性50~59歳であり、男性より女性のほうが幅広い年齢層に分布しています。

 第五回調査の慢性膵炎の成因では、アルコールなど食生活を原因とするもの67.7%、特発性20.5%、胆石性3.0%となっています。自己免疫性膵炎が調査対象から外され、胆石は画像診断の進化等により膵炎に至る前に処置されるようになったため、相対的にアルコール性の割合が増えました。

 慢性膵炎患者の転帰については、死亡時平均年齢は男女ともに66歳で、日本人の平均寿命に比べて男性で11歳、女性で17歳短いという結果になりました。男性慢性膵炎患者について、成因別に予後を解析すると、アルコール性慢性膵炎では40歳前から死亡例がみられ、良性疾患としては予後不良であることが確認されました。一方、胆石性膵炎は高齢になるまで死亡例が見られませんでした。

 死因別にみてみると、悪性新生物が一般集団より高く、膵臓胆嚢胆管悪性腫瘍、特に膵癌が一般集団に比べて7.84と非常に高い結果となっています。

これまでの六回の調査から、慢性膵炎は膵癌の前駆病変としての重要性が明らかになっており、慢性膵炎の病態の解明が期待されるとしています。

[ 2009/12/02 13:08 ] 膵炎 慢性膵炎 | TB(0) | CM(0)
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