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慢性膵炎のステント治療

膵仮性嚢胞、膵石などの慢性膵炎合併症に対する内視鏡治療は、患者の身体的負担の少ない低侵襲治療法として用いられることが多くなりました。中でも、膵管ステントは膵管狭窄に伴う膵液うっ帯に対して用いられ、ステントの留置により、多くの症例で症状の劇的な軽減・消失が報告されています。

慢性膵炎に対する内視鏡治療の適応は、大きく膵石、膵管狭窄、膵仮性嚢胞の三つに別けられ、いろいろな治療法でアプローチされています。中でも、膵管ステントは膵液うっ帯に対するドレナージとして用いられています。
しかし、どのような症例に、どのようなステントを、いつまで留置すればどれくらいの効果が得られるかなどのエビデンスはなく、各医師がそれぞれの判断で治療に当たっているのが現状です。

慢性膵炎に対するステント治療は、1985年に始まり、膵管口切開から膵管鏡を行い、膵石を除去した後にステントが留置されました。
ステント留置に関しては、狭窄が解除されるまで留置する。2ヶ月毎の交換で6ヶ月で抜去する。などいろいろな治療が試みられています。

ステント治療の合併症は、ステント閉塞、ステントそのものが炎症を惹起する、という二つの問題があります。

2002年のヨーロッパにおける1,000例の追跡調査によると、狭窄を有する症例において、調査時点で内視鏡治療を完遂していた例が57%であったのに対して、ステント治療を継続している例が19%、最終的に外科手術を行った例が24%と、狭窄合併例の予後が不良であるとともに、ステント治療が根本的な治療になっていないと報告されている。
2003年のRCT(無作為化比較試験)では、内視鏡ステント留置群:12~27ヶ月留置(平均交換回数6回)での5年後の疼痛について、完全消失が15%で、これは手術群の35%よりかなり低くなっています。
2007年のRCTでも同様に外科手術の方が疼痛の改善・消失に有利だという結果が報告されています。
また、多くの報告で、内視鏡治療による再発・再治療例が40%~50%とされています。

慢性膵炎では内科的治療を先行して行うのが一般的ですが、膵管ステント交換等で頻回な入院を繰り返さざるを得なく、入院回数の増加や治療費用の患者負担は大きなものとならざるを得なくなっています。
こうした場合、どの時点で外科手術に踏み切るかのエビデンスはまだ得られていません。

膵管ステントは平均9週間で閉塞することが知られており、ステント閉塞による腹痛、急性膵炎、感染症を予防する意味で2~6ヶ月毎に交換することが一般的です。

膵管ステント留置期間1年未満群では平均入院日数(年間治療費)19.9日(79.5万円)、1年以上群41.3日(192.5万円)、外科手術群18.6日(97.3万円)という報告もあり、患者利益から考えると、1年前後がステント治療から外科手術への切り替え時期ではという提案もあるようです。


[ 2009/12/09 07:13 ] 膵炎 慢性膵炎 | TB(0) | CM(2)
平均入院日数は短くて良いのですが、治療費は高いですね。この治療を行う重症の慢性膵炎患者には公費助成はないのでしょうか?
話は変わりますが、管理人さんに刺激を受けツイッターはじめてみました。登録で二時間ほど格闘しましたが、始めてみるとブログより敷居が低くて中々面白いですね。
[ 2009/12/09 21:02 ] [ 編集 ]
ツイッターは気軽で面白いですよ。気軽に@やDを飛ばしてください。
膵炎は他の疾患に比べて補助はほとんどないですね。じわじわ真綿で締められていくように患者は疲弊していきます。せめて特発性や外傷性には何らかの救済措置がほしいところですね
[ 2009/12/10 04:02 ] [ 編集 ]
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