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慢性膵炎 診療ガイドライン治療1

日本消化器病学会編集によるオフィシャルなガイドラインとして慢性膵炎診療ガイドラインが発刊されました。慢性膵炎に関わる膨大な文献を吟味し、診療上で問題となるクリニカルクエスチョン(CQ)に対して、推奨グレードとエビデンスレベルを明記して診療の指針を示してあります。
慢性膵炎の診断、病期診断、治療、予後の現時点における標準的内容がわかるようになっています。

慢性膵炎 診療ガイドライン

慢性膵炎診療ガイドライン


治療

・CQ3-01 成因、活動性(再燃と緩解)、重症度、病期を考慮した治療は可能か?

可能である。 C1 海外 IV a 日本 IV b

・CQ3-02 どのような生活習慣慢性膵炎の治療に必要か?

禁酒・喫煙は慢性膵炎発症の危険率を減少させ、慢性膵炎の治療に有用である。 

B 海外 IV a 日本 IV a

・CQ3-03 アルコール性慢性膵炎の禁酒指導をどのように行うか?

アルコール依存症を背景にしていることが多く、断酒が薦められる。 

C1 海外 IV b 日本 IV b

・CQ3-04 慢性膵炎の腹痛緩和に脂肪制限は有効か? 

腹痛時や腹痛発作を繰り返す例では脂肪制限が食事療法の基本であり、腹痛対策として脂肪制限は必要である。 B 海外 IV 日本 V

・CQ3-05 どのような鎮痛・鎮痙薬が慢性膵炎の腹痛に有効か? 

NSAIDs, COMT阻害薬, 抗コリン薬が一般的に有効とされている。 C1 海外 VI 日本VI NSAIDSが無効な鎮痛には、麻薬など中枢性鎮痛薬が有効である。 B 海外 II 日本無(日本では保険適用外) 

・CQ3-06 消化酵素薬の大量投与は慢性膵炎の腹痛に有効か?

消化酵素薬(非腸溶製剤)は慢性膵炎の腹痛に有効を示す可能性がある。 C1 海外I 日本N/A 常用量の消化酵素薬(腸溶製剤)は腹痛軽減効果がないが、大量では効果を有する可能性がある。 常用C2 大量C1 海外II 日本 N/A

・CQ3-07 蛋白分解酵素阻害薬は慢性膵炎の腹痛に有効か? 

有効とされるが、さらなる科学的根拠を有する。 C1 海外 N/A 日本 IV b

・CQ3-08 膵石(蛋白栓)溶解療法は慢性膵炎の腹痛に有効か?

根拠に乏しい C1 海外 V 日本 IV b

・CQ3-09 麻薬は慢性膵炎の腹痛治療に必要か? 

頑固な腹痛には麻薬が必要なことがある。 C1 海外 II 日本 VI (日本では保険適用がない)

・CQ3-10 抗うつ薬は慢性膵炎の腹痛に有効か? 

有効性は低いと考えられる。 C2 海外 VI 日本 VI (保険適用外) 

・CQ3-11 ESWLを含む内視鏡的治療は慢性膵炎の腹痛に有効か? 

ESWLと膵管ステントを併用した治療は、慢性膵炎の腹痛に対して短期的には有効である。 

B 海外 I 日本 IV b (保険適用外) 

内視鏡的砕石術は、長期的にも慢性膵炎の腹痛に対して有効性を示す可能性がある。 C1 海外IV a 日本 Iva(保険適用外) 

・CQ3-12 内視鏡的治療中止のタイミングは? 

一定の見解を推奨するだけの根拠がない。最初の治療としては内視鏡的治療が優先されるが、腹痛が再発する症例に対しては外科的治療が考慮されるべきである。 B 海外 II 日本 IV a

・CQ3-13 EUS/CT ガイド下腹腔神経叢neurolysisは慢性膵炎の腹痛に有用か

短期的には有効と考えられる。 C1 海外 II 日本 N/A

・CQ3-14 外科的治療は内視鏡的治療無効な腹痛例に有効か? 

内視鏡的膵管ステント留置が無効であった症例に対して除痛効果を示す。 B 海外II 日本 N/A

・CQ3-15 膵管ドレナージ術は慢性膵炎の腹痛に有効か? 

膵管などによる膵管狭窄、閉塞によって体尾部に膵管拡張を伴う症例では、膵管空腸側々吻合術は除痛効果を示す。 B 海外 IV b 日本 V

膵管ドレナージ術の手術術式としての尾側膵管空腸吻合術は再発率が高く行うべきではない。 D 海外 V 日本 N/A

Frey手術は膵頭部病変を伴う膵管拡張例の難治性疼痛に有効である。 B 海外 II 日本 III

・CQ3-16 膵切除術は慢性膵炎の腹痛に有効か? 

病変が膵尾部に限局している場合の尾側膵切除術は比較的良好な腹痛改善効果を示す。 C1 海外 III 日本 N/A

膵管拡張がなく、膵頭部病変が存在する症例の難治性腹痛に対しては、DPPHRが推奨される。ただしPD/PPPDでもほぼ同等の除痛効果が得られる。B(DPPHR) C(PD/PPPD) 海外II 日本 IV b

悪性腫瘍の可能性が否定できない場合は、領域リンパ節郭清を伴う膵切除術を行う 

B 海外 III 日本 N/A

・CQ3-17 膵管ドレナージ術と膵切除術ではどちらが慢性膵炎腹痛に対してより有効か? 

膵管ドレナージであるFrey手術と、膵頭切除術であるBeger手術の両術式間で腹痛緩解効果に差はなく、いずれを用いてもよい。 B 海外 II 日本 N/A

・CQ3-18 難治性腹痛に膵全摘術(TP)は必要か?

難治性腹痛に対する膵全摘術は、他の治療法が無効で、術後の禁酒と厳密な生活指導が可能な症例にのみ施行を考慮してよい。 C1 海外 IV b 日本 N/A

・CQ3-19 内臓神経切除術は慢性膵炎の腹痛に有効か?

胸腔鏡下内臓神経切除術は、腹痛が交感神経由来である症例では一定の効果が期待できる。 

C1 海外 III 日本 V

・CQ3-20 慢性膵炎治療における適正カロリーと食事内容をどのように決定するか? 

個々の病期・病態・栄養状態に応じて適正カロリー、食事内容を決定する必要がある。 

C1 海外 VI 日本 IV b

(代償期では一回の過剰な食事摂取制限、一回の脂肪摂取は10g以下が望ましい、1日脂肪摂取量30-35g程度、胃酸分泌を刺激する食品は避ける)

[ 2009/10/29 14:53 ] 膵炎 慢性膵炎 | TB(0) | CM(0)
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