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膵仮性嚢胞 2

 Ⅱ.診断

1.血液検査は有用か?

膵仮性嚢胞に特徴的な血液検査所見はない。

膵仮性嚢胞の治療適応を考えた際には、その嚢胞が腫瘍性嚢胞か否かの診断は重要となり、こ
の際には腫瘍マーカー(CA19-9、CEA など)の検査は画像診断の一助となります。
アミラーゼが高い、低いなどは膵仮性嚢胞の有無とは関係ありません。

2.超音波検査は有用か?

膵仮性嚢胞の存在診断としては有用であり、急性仮性嚢胞においては経時的変化を追うことが質的診断にも役立つ場合がある。また、感染や出血などの合併症の治療適応を判断する一助となる。

超音波検査は膵仮性嚢胞の存在診断として簡便で有用です。
ただし、外部エコーでは病変がわかるだけで次の検査へと進むことが必要です。

3.CT 検査は有用か?

膵仮性嚢胞の存在診断・質的診断において有用性が高い。また、各種合併症の治療適応を判断するために重要な検査である。

CT 検査は超音波検査に比してより客観的に嚢胞を観察でき、造影CT による血行動態も評価できるため、存在診断のみならず質的診断にも有用性が高いものです。
大きさや局在、壁肥厚程度などについても経時的な観察が可能です。

CT 検査は合併症診断においても有用です。

膵仮性嚢胞の質的診断において腫瘍性嚢胞との鑑別が重要となるが、超音波検査に比してCT では腫瘍性嚢胞との鑑別診断能が高くなっています。
しかし、超音波検査同様に通常のCT 画像のみでの鑑別は困難な場合も多く、近年はMDCT が発
達してきており膵癌に伴う嚢胞や嚢胞性膵腫瘍との鑑別に有用であるとされています。

4.MRI・MRCP は有用か?

MRI・MRCP は、膵管と嚢胞の情報が同時に得られ膵仮性嚢胞の診断に有用である。

MRI・MRCP は低侵襲であり、嚢胞と膵管像の描出が同時に可能なことからCTとERCP の両者を行うのとほぼ同等の情報が得られるとされています。
MRCP による正常な主膵管画像評価は、感度98 %、特異度94 %とされています。
さらに、MRCP では主膵管と拡張した分枝が描出され、同時に仮性嚢胞の描出能は高くなっています。

5.ERCP は有用か?


ERCP は膵管と交通のある嚢胞を直接造影でき、嚢胞内の腫瘤や粘液が透亮像として描出できる。症例によっては診断と同時に治療を行うことができる。

ERCP は膵管と交通のある嚢胞を直接造影でき、嚢胞内の腫瘤や粘液が透亮像として描出できます。
また、嚢胞内容物が膵管内や十二指腸への流出を確認できることもあります。
ただし、膵管内乳頭状粘液性腫瘍のように嚢胞内容物が粘稠な場合には描出できないことがあり、ERCP による膵仮性嚢胞の描出率は50-70%とされています。
ERCP では背景にある膵病変の確認ができ、慢性膵炎に合併する場合には、主膵管狭窄や膵石症の診断が容易にできるため有用です。

膵仮性嚢胞と診断された時に、最も重要なのは処置が必要であるかの判断ですが、ERCP は膵仮性嚢胞の手術が必要な例において重要な情報を得る事ができます。

6.EUS は有用か?


EUS は嚢胞壁の肥厚の程度、隔壁の有無や嚢胞内容物の性状や隆起の描出に優れ、消化管との距離を明確にでき、また介在する構造物の有無を確認できることから膵仮性嚢胞の診断に有用である。

EUS は消化管ガスや皮下脂肪の影響が少なく、腹部US では困難な膵鈎部や尾部の描出も可能であり、膵実質や膵管の観察が詳細にできるという利点がります。
EUS による膵嚢胞の描出率は98.8%とされています。
EUS は解像力が優れており、US では描出できない慢性膵炎の軽度の変化まで描出が可能であり、仮性嚢胞では実質の石灰化や慢性膵炎の膵管の不整拡張などが描出されます。
また、嚢胞壁の肥厚の程度、隔壁の有無や嚢胞内容物の性状や隆起の描出に優れています。
また、慢性仮性嚢胞の場合はその原因となる結石等の描出にも有用です。
EUS では細径の針による吸引細胞診、すなわち、FNA(fine needle aspiration)が可能で、本邦ではあまり行われないが、欧米では嚢胞液の採取による診断に応用されています。

[ 2009/06/18 18:53 ] 膵臓 いろいろ | TB(0) | CM(4)
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[ 2009/07/18 09:09 ] [ 編集 ]
Re: ご無沙汰しております
しずさま、そろそろ次の経過観察の結果が出ているころでしょうか、良い数値であればいいですね。
もっとも、アミラーゼは以前(http://amylase.blog121.fc2.com/blog-entry-487.html)書きましたように、そんなに絶対という指標ではありません。
大腸や、女性の場合は子宮などに障害があってもあがるものです。

患者としても安静にしていればとか、こういうリハビリをすれば治るというものでもありませんので、書かれている通りに食事に気をつけるくらいしかできないですね。

膵管との交通がないタイプだと中にたまったものの逃げ道がなく、自然消滅が期待しにくいのかもしれませんね。
1ヶ月半毎の画像検査はかなり負担になりますね。安定してくるまでだとは思いますが頑張ってください。
膵臓腫瘍というのは病院によって判断や対応が統一されていませんので、もしも切除と言うことになれば、他の病院でドレナージや腹腔鏡で出来ないかを検討されてみるのも良いと思います。
[ 2009/07/28 03:16 ] [ 編集 ]
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[ 2009/07/28 23:20 ] [ 編集 ]
Re: 今晩は
リパーゼも高くて婦人病の疑いもないということでしたら、やはり、膵臓由来の可能性が高いようですね。

> >膵管との交通がないタイプだと中にたまったものの逃げ道がなく、自然消滅が期待しにくいのかもしれませんね

これは私の経験上なのであまり期待しないでください。私の場合、急に縮小したのはこういう原因ではなかろうか言われました。

セカンドオピニオン=即転院といったわけではありませんから、そのところはあまり心配なさらなくても良いかと思います。

私の病院ではそういうケースはありませんが、しずさまのご不安わかります。

> 実は何故私が不安に不安を重ねてひたすら病のことを調べまくって
> いるのかというと主治医が「研修医」なのです。

最初に書かれた分のお答えは、市大病院についてはそんなに悪くないようです。
膵癌以外の膵臓疾患の患者数も結構こなしているとききました。

関東近辺の患者さんに聞いてみたところ切除術に定評があるのが、帝京大学病院、東京女子医科大学病院、慈恵会医科大病院、都立府中病院とのことでした。
残念ながら腹腔鏡術を受けられた方はいらっしゃいませんでしたが、関西と同じようなレベルであるとすれば、開腹だと13~25cm、入院期間3~4週間。腹腔鏡術ですと7~8cm、入院期間2~3週間だと思います。
内科的治療に関しては、担当医との相性と言う問題もありますので一概には言えないと思います。

私用でバタバタしていましたので返事が遅れてしまいました。すいません。
[ 2009/08/04 04:59 ] [ 編集 ]
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