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ガン病棟のピーターラビット その後 2

2008年7月

現在はちょうど抗ガン剤服用の「休薬期間」に入っているので、やや元気です。どうしても4週間服薬して2週間休むという、「4投2休」というのだそうです が、その4週間目くらいに入ってくると薬の毒がたまってきて、もう肝臓も処理しきれなくなるらしく、どんどんだるくなり、食欲がなくなってきます。それで も私はまったく吐き気がないだけでも、相当に恵まれているらしいのですが………

 それで投薬期間の最後のころになるともう、果物とキュウ リくらいしか食べられなくなってきます。もうなーんにも食べたくない、という感じです。甘いものとかだましだましなら入るのですがね、お米のご飯だのが特 に入りません。それで薬が終わって、1週間くらいたってくると、ほんとに現金にお腹が減ってくるのですね(笑)ちゃんとご飯が食べたいと思うようになる。 ほんと健康って大事だなあ、とつくづく思います。

 いまはちょうど休薬期間のラストのところなのでそれでも一番元気がいいはずなんです が、また木曜からは薬がはじまってしまうのでどうなるかな。でも、先日1ヶ月ぶりのCTスキャンをとりまして、腫瘍マーカーもとった結果は「横這い状態だ から、かなりいいほう」ということで、結局2つの癌はそれぞれ1ミリづつ大きくなっているだけで、薬がきいていなければとっくに倍倍ゲームになってるだろ うということですから、まあ薬のきいている状態なわけですね。で、まあこのまんまの程度の進行状態でいけたら、なんとか4,5年もたせるあいだにさらにい い薬が開発される可能性が非常に高いので、「5年もったら勝ちですよ」と以前から云われておりますので、まずはまた1ヶ月一応無事だったかな、という感じ です。でもそのあいだにあまり無茶をしては元も故子もなくなっては困りますね。やっときょうから多少のんびりできる期間に入って、今週はひどく疲れるよう な用事は基本的にないことになっていますから、今週来週で充分に体力を取り戻して薬の3クールめにそなえたいと思います。

でもとうとう横 向きに寝られるようになったし、「90%うつぶせ」もちょっとだけ出来るようになったし、「100%うつぶせ」も瞬間芸なら出来るようになったし(笑)や はり相当に回復してきてはいると思います。そうかあと6日で「手術からまる7ヶ月」になるんですね。もう、7ヶ月もたっちゃったんですね、あの12月の日 から。そう思うとびっくりします。

久々に築地の国立ガンセンターの検診があったのですが、まあかなり待たされて朦朧となってしまった、っ てのは別として、「まあまあいいんじゃないですか」という診察結果で、「抗ガン剤が効いているようだから、そのまま続ければいいんじゃないかな」というこ とでまあまあみたいですね。ラジオ波での治療は「絶対やめたほうがいい」とはっきりガンセンターの先生に断言されたので、これは引っ込められるでしょう。

2008年8月

いま一番気になる肝臓の数値がかなり正常化して、GOT、GPTともどもほぼ正常域に入ってきたし、白血球も5400あるし、まあよろしいんじゃないです か、という感じなのですが………奥付上では確か今日、ポプラ文庫から「ガン病棟のピーターラビット」という、闘病記というか、この病気を発病してから退院 するまでくらいのエッセイが発売されます。つらつら眺めてると「ああ、もうそんなにたったんだ」と思うことしきり。また、「そうだなあ、あのころは辛かっ たなあ」と思い出したりしますねえ。それを思うとほんとに元気になったものだし、けさも朝ご飯食べたら気分悪くなって1時間ほど寝込んでしまいましたが、 そのくらいですんでる、ってことそのものが、まあすい臓癌なんですからねえ、とっくに死亡広告が出ていてもおかしくなかったかな、って考えると、ほんとに ありがたいことです。

2008年9月

今回の投薬期間(いまが真っ最中なのですが)は、かなりこたえているようで、ほんとに気力が落ちてしまっています。気力、というのは結局「気の力」である わけで、やっぱりそれが衰えている、ということは、体力だけじゃあなくて、精神的にも気の流れが悪いんでしょうねえ。まあそれについては夏ばてのせいが多 々あると思うので、秋立ってきて、もっと秋が深まってくるともうちょっとは元気になってくれるんじゃないかと期待してるのですが……

長引 く病気っていうのは結局この「精神力との戦い」になっちゃうんだろうな、とあらためて思います。背中が痛かったり寝られなくて苦しんでる夜が続くと、「あ あもう、こんなに辛いんなら、いっそ死んでしまったほうがいいんじゃないか」って思ったりしてしまうんですよね。自分の副作用は、ひとさまに比べれば、ま だずいぶんとかわいいほうなんだ、ラクなんだ、こんなの、本当の末期ガンに比べたらなんでもないんだ、ということはわかりつつですねえ。

  やっぱりなんというか本当に人間、健康第一ですね。健康な人々を見ると、「ああ、きっと、自分が健康であるというありがたみ、どこも痛くないのが当り前で あることのありがたさはわかってないだろうなあ」って思ってしまいます。でも自分も病気になる前はわからなかったんですねえ。

 それでもとにかく、なんとかかんとかやってますが、どこかがずっと痛かったり苦しかったりだるかったりするときの最大の敵はやはり「無気力」であります。

ガン病棟のピーターラビット (ポプラ文庫)ガン病棟のピーターラビット (ポプラ文庫)
(2008/08)
中島 梓

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2008年10月

2日連続ライブ後、やはり2日続きは多少オーバーワークだったとみえまして、というよりもその前の10日ばかりの不眠と背中痛、腰痛のほうがじわじわこた えていたんでしょうね。ライブが終わって月曜に久々という高熱を出してしまいまして、なんと39度7分までいってしまいました。お医者さん
にゆく 体力気力もなく、電話でいまの主治医2人に相談して薬を出していただき、解熱剤と抗生物質を飲んで終日寝ていたら、なんとか1日で無事平熱まで下がりまし たが、やっぱりこれは解熱剤のおかげなんでしょうね。今日もあんまり体力がない感じでフラフラしてるので、今日もまあ、1日うちで静養、という感じにはな りそうです。まあ、40度近い熱が出たんだから、からだだっていい加減参っていますよねえ。

このところ、ずっと消化不良と、たぶんそのせ いなのでしょうが、背中が痛く、それにからんで睡眠不足が続いて、ソファで寝たりしたら腰痛がくるなど、なかなかにしょうのないものがありました。私は原 則として、睡眠薬とか、なるべく薬というものを避けたい人なのですが、もうこうなっては体力温存が第一と、ついに節を屈して先週は3日間、入眠剤というも のをはじめて使ったのですが、その3日はかなりよく寝られたので、「これなしで寝られなくなると困る」ときのうはやめてみたら、案の定、またまた不眠で す。もともと不眠症気味なんですが、参っちゃいますね。

こないだのCTの結果が多少心配だったので、というかちょっとガンが大きくなってしまっていたので、ますます今年見られるだけの紅葉は見ておきたいなあ、という気持がしています。

2008年11月

なんとか「絶好調です」といった報告をしたいものだなあ、と思うのですが、あいにくながらいまのところは「絶不調です」といわなくてはならない状態です。 何が絶不調かというと、やはり胃腸関係で、抗ガン剤が5クールめがそろそろ終わりというところなのですが、やっぱりこれだけ続けてくると、相当に胃壁とか 荒らすんでしょうね。もうこのところ、胃がもたれてまともにものが食べられないし、食欲そのものが絶無になってしまったので、なんとかだましだまし食べる のですが、胃に何か入ってくるとすごく苦しいらしく、胃がとてもものが入るのを嫌がるのですね。といってカロリーは慢性的に不足しているので、食事が遅れ るとこんどは逆に目がまわって倒れそうになってしまう。なかなか大変な状態です。

食欲は一進一退というか、家族と一緒に、「作って用意して食べよう」とすると
どっと食欲がなくなってしまい、ひとりで自分用だけのものを食べているときや、
外食のときにはそれほどでもないので、少しストレスもあるのかもしれません。
でも以前よりは食べられていると思うんですけれどもねえ。ただ、とにかく気力の
減退が相当ひどくて、ひとと会うのとか、新しいことをするとか、片付けものをする、
という気力がすごくなくなってきてしまい、メールに返事したり、書かなくてはならな
いものを書くのがかなりしんどいですね。書かなくていいもの、自由に好き勝手に
書けばいいものはけっこうつらつら書いてるんですが、それも数行でまたいったん
やめてしまったり。
 
  おそらくはこれも一時的なものなんでしょうが、いまの状態はなかなか辛いので、なんとか抜け出したいと思っています。なんとなく、だんだん社会からドロッ プアウトしてきたような感覚があって、それがなかなか気になっています。じっさいに本人がドロップアウトしつつあるかどうか、ではなくて、「もうドロップ アウトしてしまっても病気だから仕方ないか」的な感覚が生じつつある、ということが。こんなことでは、来年のいろいろなイベントに対応しきれないかもしれ ないし、でもそれもこれも、たぶん体調のせいが一番大きいので、あとはもうただひたすら、「どこまで、抗ガン剤にからだが対抗出来るかどうか」だけなんだ ろうなあ。

 このところ、とてもなんというか晩秋を通り越して初冬なのかな、ひんやりして、すごくいい気持の快晴の日々が続いていて、私 の休薬期間は今回、2週間ではどうもからだがもたなかったようで1週間のびて、3週間になりました。この次の木曜から、また投薬がはじまりますが、消化器 がもうすっかりやられてしまったらしく、ちょっと食べてもたちまち胃壁腸壁が痛み出すみたいで、それが下に下りてくると今度は腹痛ってことで、明け方にな ると腹痛で目がさめてしまい、3時くらいまでしか寝られない
日々が続いています。それでもそういうなかでもなんとなくそれなりの過ごし方、という ものは発見してゆくもので、じゃあこういうふうに寝てみようとか、こういうふうに食べてみようとか、夜中にお腹が痛くなるといったん起きてソファに座って いるとけっこう、楽になるとか、いろいろあるものです。

しかしこれがずーっと続いてゆくんだと、神経のほうがたまりませんね。長い病気と いうのは、結局、それをわずらってるほうが、神経が参ってきてしまうんだなあ、とつくづく思うしだいです。幼いころからずっと難病をわずらってらっしゃる かたのご苦労とか、治らない病人をかかえた御家族のかたのご苦労などがいまさらのようにしのばれます。

2008年12月

12月になってしまいましたねえ。去年のいまごろは……と思うとなかなかにいろいろと考えてしまうものがあります。うん、去年の今日って、いま日録を調べ てみると、私、昭和大学病院を1回退院した日なんですね。ステントを入れて黄疸が落ち着いたので、いったん退院して、それからまた調子が悪くなってきて高 熱が出て、12月10日に再入院し、ステントを入れ替える内視鏡手術を行い、そしてそのときには12月14日にまた退院しています。そうして、12月18 日に癌センター中央病院に入院して、いよいよ20日に手術、ということになっているわけなんですねえ。

 思えばそれからもう1年たってし まったわけです。この1年はなかなか私にとっては大変な1年でしたが、それでもとにかく1年生きてきた、というのは、なかなかそれなりに感慨深いものがあ ります。「そのまま何もしないで放置しておけば、まあこの1年はもたないでしょうね」と先生に云われた、ということもありましたけれどもねえ。

12月に入ってから体調どん底もいいところとなり、なんとか毎日生きてはいたものの予定は次々と
キャンセル、鎮痛剤を使うか睡眠薬を使うか毎晩選択肢に悩む、といったなかなかな日々を送っておりました。

  ことに夕方以降から、特に疲れたり冷えたりしていなくても背中の何ヶ所かがひどく痛くなってくるのですが、これはガンとは関係のない、消化不良のせいのよ うです。胃がぎゅーっと固くなるので背中の筋肉が張って痛くなるということで、それでいろいろいたみどめを頂いてるのですが、座薬というのが私はどうも過 敏性大腸だもので苦手で……今度もらったお薬がまたべらぼうに強くて、痛みはこれをほんの半錠飲みさえすれば嘘のようになくなってしまうのですが、そのか わりにどういうわけか、一晩眠れないんですねえ。ただ眠れないんではなくて、なんとなく半覚醒というのか、悪夢のなかみたいな、ぼーっとした状態で全然眠 りに入れない。

痛いとヨレヨレの日々ですが、それでもデジャー・ソリスの名セリフ、「わたくしはまだ生きているわ!」――なんとか、頑張ります。

ということで、20日の「1年生き延びたぞライブ」もめでたく無事終了いたしました。

もうあと5日で2009年になってしまうんですねえ。そう思うとちょっとびっくり。

  なんとかきょうまで生きてこられましたが、1年前の今日は集中治療室からも出、いよいよ長い回復への道を踏み出した2日目だったのだ、と思い出すと不思議 な感じがします。この1年をふりかえると、なんだかあっという間でしたし、当人はもうひたすらその場その場の状況に夢中で適応しようとしていただけでした けれど、そのあいだに、ずいぶんいろいろなことがあったんですねえ。強引にライブはじめてしまったり、4月に「バッドニュースです」って肝臓への転移を告 げられたり。

[ 2009/06/11 16:22 ] 膵臓 すい臓癌 | TB(0) | CM(0)
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