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ガン病棟のピーターラビット その後 1

中島梓(栗本薫)さんが、なくなられて少しの間。「神楽坂倶楽部」が閉鎖されていましたときに書いた記事なのですが、今頃エントリーしたりします。

中島梓(栗本薫)さんはご存知のとおり、「ガン病棟のピーターラビット」という題名で膵癌発病から手術・退院まで(2007年12月~2008年2月)のエッセイを出されていますが、その後の経過報告も自身のサイトで行っておられます。

毎回の経過報告は病状からマンションの修繕まで日常のことなど多岐に渡るのですが、その中から病気に関するようなものを引用してみます。

中島梓(栗本薫)さんは築地ガンセンター中央病院と昭和大学病院の二箇所で治療を受けておられて、切除手術は築地ガンセンター中央病院でした。
築地ガンセンター中央病院は他のがんセンターと比べて入院患者数と比べた院内死亡数が極端にく少なく、治療成績を上げるために、再発したり終末期になったりして治癒の見込みがなくなった患者、あるいは積極的治療ができなくなった患者は、あまり診ないといわれていますが、 中島梓(栗本薫)さんもまた最後は昭和大学病院だったようです。

膵癌でも膵炎でも膵臓手術合併症としては、最も頻度の高い「膵液漏」を起こされたままの退院となったようで、そのあたりから経過報告として文章を公開されてました。

2008年1月

たいへん長いあいだ、ご心配をかけました。昨日19日に、なんとか築地ガンセンター中央病院より退院してまいりました。退院直前に高熱が出て、「明日も出たら退院は延期」といわれるなどいろいろ紆余曲折ありつつも、なんとか予定どおり退院することが出来ました。

手術もおかげさまで成功裡に終わり、予後も良好――といいたいところですが、本来ならばとっくにとまっているはずの「すい液」というものがどうしてもとま らず、それで当初の予定よりもかなりのびた揚げ句、結局管と排液バッグというものをぶらさげたままの中途半端な退院となり、こののちは通院にて治療しなが ら様子をみてゆくことになっています。まだまだ1時間と座っていられないような半病人状態、というよりまあほぼ全病人状態なので、完全に正常な生活に復帰 するにはこののち自宅療養を経て、1,2ヶ月ですめばよいが、といったところ、外出などが自由になるのは半年以上あとになるのではないか、と思われます。 食事もまだ、ひとの5分の1とれるかとれないか、というところで、おかげさまでだいぶん痩せました(笑)

20日に国立ガンセンターを退院して以来、通院治療を受けるほかは自宅で療養する、静かな日々をすごしております。手術後にすい臓の残りと小腸とを縫い合わせた部分からすい液がしみ出してしまい、放っておくと腹膜炎になるというので管で吸い出して排出していたのですが、

そ うしたやや宙ぶらりんな状態ではありますが、一応自宅で過ごせる限りは快適に過ごしています。むろん術後ですので、そうそう元気いっぱいというわけにはゆ きませんし、通常の人の3分の1程度しか食べられませんが、病院食にくらべれば、食べたいものを自分でととのえて食べ、少しづつですが仕事に手をつけた り、それも無理せずすぐに寝たりして、まあ1日の3分の2は寝て過ごしていますし、まだ当分まったく外出は無理のようですが、それでもじりじりと回復しつ つはあると自分でも感じます。

2008年2月

6日のガンセンターの診察で、ついに最後の管がとれて、完全に身ひとつになったといいますか、「何もついてない体」にもどることができました(^^)

食 欲のほうはあいかわらず、まあ常人のよくて3分の1、悪ければ4分の1というところです。じりじりと体重減少が続いていますが、入院前からはもう12㎏痩 せました。おかげで寒くて寒くて、布団には湯たんぽと電気あんかをいれ、外出には使い捨てカイロを貼り、というありさまですが、だんだん世の中も春になっ てきたので、きょうなんかぽかぽかとうららかな日で、外はさむいのでしょうがガラス戸ごしには、出してやったミカンにメジロがひっきりなしにやってきて、 春遠からず、という感じです。

けさもけさとて「退院おめでとうございます」というメッセージを頂戴したばかりなのですが、ややショックなことに来週からあえなく「再入院」が決定してしまいました。

ガ ンセンター退院からまる1ヶ月で、「だいぶ健康人の生活に近くなってきました」というようなご報告が出来るかなと思っていたんですが、本日のお知らせは 「再入院決定」――ということで、やや意気阻喪していますが、まあ、今回使用する抗ガン剤は、髪の毛が抜けることもないだろうというし、「退屈するでしょ うから、お仕事を持ってきてくださいね」などと云われているし、カンヅメのつもりで(笑)まったりと小説でも書いてこようかなと思っています。にしても、 なかなか「快気祝いご報告」が出来ない、というのは、やっぱり大変な病気なんでしょうねえ。まあ、結局胆管ではなく、すい臓癌だったことがわかりました し、術後5年生存率はぐっと低くなって25%、4人にひとりだというし、無事あと5年生きていられるかどうか、まあこんなのは確率の問題じゃあないですけ れどね。

この後、2008年2月25日~3月13日まで、3回目の化学療法の為、入院。

2008年3月

のべにして4ヶ月ほどもベッド生活を送っておりましたので、すっかり体力も落ちてしまいましたし、筋肉もすっかりなくなってしまい、おまけに化学療法中で すので、白血球と血小板が減少して免疫力がきわめて低下する可能性があり、まだ当分、感染症をおそれて人混みには出ないように、食中毒に注意するように、 絶対風邪をひかないように、などなどさまざまな制約つきの放免ではありますが、それでも、今回家に戻ってみると、やはり1月の退院時よりはずいぶんと元気 になってきていることが感じられます。傷口もだいぶんよくなってきましたし、食事はあいかわらず量はあまり増えていませんが、油ものも意外ととっても平気 になってきました。

ともあれ、このあとは通院治療で化学療法を続けてゆきますが、しだいにからだが副作用にも慣れてきたようですし、これ から半年間この化学療法を続けて、再発や転移がないようだったら、まずは第一関門クリアとみなしていいのでしょうか。それともやっぱり、1年ではまだまだ で、お約束の「術後5年」までは気を緩めるわけにはゆかないでしょうか。何はともあれいまのところは、目の前のリハビリをとにかく一生懸命やろうと思って います。

いまのところ、もう今回の病気の大ヤマはみなすぎた、という感じになりまして、静かに過ごしております。化学療法も毎週の通院治 療に切り替わり、まあそれも大変は大変なのですが入院よりはずいぶんと気が楽です。免疫療法を早くはじめたほうが、とご心配いただきましたが、大丈夫もう 1ヶ月前から免疫療法のほうが化学療法に先行して進んでおります。化学療法も免疫療法もどちらも2クールめに入りました。化学療法はこのあと、7月まで、 全部で6クールやるのだということです。


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(2008/08)
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2008年4月

なかなか抗ガン剤の威力おそるべしで、やっぱり点滴して2,3日たつとけっこうだるくなってきたりするので、まとまってものをやるのとかは抗ガン剤治療が終わってからになるんだろうなあ。小説の執筆枚数も確かに減っています。

内 臓が落ち着いてないらしく、1回横向きに10分ほど寝たらそのあと3日近く、内臓がでんぐりがえって苦しくてどうにもならなかったり、ちょっと無理をした らたちまち38度5分の熱が出たり、などということが続いておりますが、まあなんとなくそれなりに活動は開始しています。実はどうせ決まったことなので早 めに白状してしまいますが、来週の月曜から、また少々入院しなくてはならなくなりました。そうなるとまたしばらくのご無沙汰になってしまいますが、その前 にはまたもう1回更新してゆこうと思います。なんだかもうすっかり入院慣れしてしまいまして(苦笑)まあ今回の入院は内科的な処置と、それと抗ガン剤の種 類がちょっと変わったりするようなので、その副作用の経過を見よう、ということで、さしたる大変な入院ではないだろうと思うんですが………

い や、正直いって、さすがにまたまた、発病した11月から数えると、つごう4回目の入院とあって(そのあいだに、都合により1回出てまた入院し直して、とい うようなこともありますが、それは勘定にいれてません)けっこうげっそりするものもありますし、11月からだと、のべにしてそれこそもう4ヶ月近く病院生 活を送っていて、もうこのあいだの退院でこれが最後と思ったら、「もう1回」ということになって、精神的にはけっこうめげるものもありますが、まあ今回は またそれほど手術だの内視鏡だのということにはならないだろうと思うので――増やす予定のお薬は、こんどは経口で、副作用もあまりないはずだ、というもの ですし………

2008年4月21日~5月2日まで、4回目の入院

2008年5月

もう、まったく「普通人の生活」でなくなってしまって半年がたって、すっかり「病人生活」に馴染んでしまったわけですが、このまま一生そうであるのかどう か、まあなんとか、普通人の生活に戻れるのかどうか、いまの段階では退院してちょっと片付けしたら翌日ひっくり返るようじゃ、とうてい普通人にはほど遠い ですが、ま、気を長くもってのんびりと療養しつつリハビリしてゆこうと思います。まずはパソコンの画面を見ても目がまわらなくなることですね、いまは (/_;)

でも、まあ、食欲がだいぶ戻ってきたし、きのうの採血では、白血球も肝臓の数値もなんもかんもすこぶる順調で、理想的といって いい(肝臓についてはそれは言い過ぎだが……でもどんどん減少して「正常値」に近づきつつあるのは確かだし、先週高くて心配されていたアミラーゼも炎症反 応も無事あっという間に正常値になりました。膵炎じゃあなかったようです)状態だったので、今回の薬のほうがからだには相当楽みたいですね。ただとにか く、ずーっと強い薬飲み続けなので、胃が荒れてかないませんが、これはもう、こんな程度ですむんだったら御の字という程度の副作用でしかないと思います。

5月10日、31日と病後初ライブを敢行

ま だ病院ばかりいっているし、あびるように薬をのまされていて、「何ともなくてもこれで具合悪くなりそう」とひそかに思ったりするのですが、それでもまあ、 この数日の寒さがようやく少しづつおさまってきたので、体調もよくなるでしょう。こう急激な温度変化が訪れては健康な人でもかないませんね。

ラ イブを終わって、現在は休薬期間なのでかなり元気ですが、また3日後の木曜から2クールめの抗ガン剤投与がはじまるので、また副作用問題が浮上してくるか もしれません。ただ免疫療法の効果なのか、最先端の抗ガン剤TS1のおかげか、先日のCTスキャンの結果は、ガンは小さくなってはいないが、少しも育って いない、ということで、このままゆけるなら、とりあえずはめでたしめでたしということになるし、まあガンと共生してゆく、ということも考えたらどうかと旦 那なんかいうんですが、問題があるとすると、癌というものが、非常に成長が早いので、いずれ抗ガン剤に耐性が出来てきて、抗ガン剤がきかなくなってしま う、そうすると薬をかえなくてはならなくなる、というようなことですね。主治医の先生は「あと5年くらいでおそらく癌医療には革命的な変化が訪れると思う ので、それまで生きていれば相当希望があるんじゃないでしょうか」といってくれるのですが。まあとにかくやりたいことをやり、極力ストレスをためないよう に、食生活もちゃんと考えてやっていって、それでだめならそれまでよ、というような気分がどうもあるものですから、あんまり深刻味はないんですけれども。


2008年6月

先日の珍しく2週間あいての診察では、腫瘍マーカーがその前の採血の4倍に(爆)上がってしまっていました (/_;)先生は、「マーカーにふりまわされることはないですよ、これはほかの原因でもあがるんだから」と慰めてくださいましたが、せっかくこのあいだの CTではまったく大きくなっていなかったのに、マーカーが4倍ってのは、珍しくややショックだったかなあ。
 でも確かにマーカーというのはあまり あてにならないというので、また今月末にCTとマーカーチェックがありますので、そのときまで様子見をしているほかはないようです。まあ、根が相当に楽天 的な性格ですので、云っているほど気にしてるわけでもなく、明るく楽しく毎日を過ごしておりますが、あまりにこのところ勝手ばかりしてるので「お前はガン 患者なんだってことを忘れるなよ」と神様がイエローカードを下さったんでしょうかねえ。ま、忘れてるわけじゃありませんが………

これが ずっと続くのかな」と思うとさすがにちょっと鬱っぽくなりますね。もっとも、これがずっと続いていればラッキーなので、ガン細胞っていうのは適応が早くて すごく耐性が出来やすいから、この薬にガン細胞のほうが耐性が出来てしまったらまた違う療法を考えるか、前にいったんやっていてやめたジェムザールとの併 用にするかを考えなくてはならないらしく、そうなると今度は副作用も併用だから倍になるというんで、この薬が効いていてくれるにこしたことはないんです が。もちろん、こういう薬を飲まずにいても心配のない状態になれるのが一番いいんですけれどもねえ。


ガンセンター中央病院の標準治療である手術+化学療法を選択されたようですが、氏は平行して免疫療法も行ってらっしゃたようです。

[ 2009/06/11 16:12 ] 膵臓 すい臓癌 | TB(0) | CM(0)
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