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早期慢性膵炎の診断基準

慢性膵炎の新臨床診断基準改定案から、早期慢性膵炎の診断基準について書いてみます。

エビデンスに基づく慢性膵炎診療ガイドラインでは、慢性膵炎の診断基準とアルコール性(あるいは脂質過多)慢性膵炎患者についての取り扱いが大きなポイントとなっています。

アルコール性(あるいは脂質過多)慢性膵炎患者についての取り扱いについては、慢性膵炎患者の予後や生活指導のエントリーで取り上げていますが、ガイドラインではいつ精神病院へ転院させるかというところがポイントになってきます。

今までは日本膵臓学会による慢性膵炎臨床診断基準が作成されていました。
この基準によると慢性膵炎は診断の確かさの程度により、確診例、準確診例、疑診(ぎしん)例の3つに分類されています。

以前に記事にしましたので、今回はざっくりと説明しますと、
 確診例とは、画像診断(超音波、CT)によって膵石、内視鏡的膵胆管造影(ERCP)によって膵管の不整拡張や狭窄(きょうさく)、膵外分泌機能検査(セクレチン試験)で明らかな膵機能低下、膵組織所見で膵実質の減少と線維化、のいずれかが証明されたものとされています。
 準確診例は、これらの検査所見の程度が確診例ほどではないものの、かなりの異常がみられるものです。
 疑診例はさらに程度が軽く、主として各症状と膵酵素異常などが認められるものです。

今回の改訂ではこれにもう一つ段階が入ります。

今まで通りの特徴的な画像所見、組織所見に加えて、臨床像として、反復する上部腹痛、膵酵素の異常高値・低値、膵外分泌機能障害、飲酒歴といった4つのカテゴリーを設け、合計6項目から診断する方式です。

これには、いままでのERCP、MRCP、CTなどに加えてEUS(内視鏡超音波)の診断能力の向上があります。

ERCPでの微細な分岐膵管レベルの異常に加え、EUSの所見で、今まで準確診とされてきたレベルと疑診レベルの間の異常を捕まえることが出来るようになってきました。

慢性膵炎準確診-早期慢性膵炎-慢性膵炎疑診

いままで準確診迄いたらなかった軽微な画像異常を、全体像についてはEUSで、分岐膵管レベルについてはERCPで検討し、反復する上部腹痛、膵酵素の異常高値・低値、膵外分泌機能障害、飲酒歴の臨床異常を加えて診断し、慢性膵炎として治療して行こうということです。

この段階で本格的な治療にかかると慢性膵炎の進行をもっと遅らせ予後を改善できるのではないかということです。

これは、いわゆる早期慢性膵炎の段階であれば、まだ引き返せる可能性があるということではないでしょうか?

問題は、EUS、ERCPといった内視鏡的手技を的確に行い、診断を下せる医師がどれだけいるかと言うこと、特にERCPは合併症の問題もあり検査のためのみに行うには医師、患者ともに負担が大きいということです。

この診断基準については長くなりますので、ここで一旦切りますが、次のエントリーまで間がありますので感想などありましたらコメントいただけると幸いです。
ただ、私にいただいてもどうにも出来ないのですが。

[ 2009/04/16 22:03 ] 膵炎 慢性膵炎 | TB(0) | CM(6)
早期の慢性膵炎はフオイパンで完治するという説がありますよね
新しい基準ではEUSが必須?
うちの主治医はERCPは得意なのにEUSはダメです
ということは私は早期の慢性膵炎に入れて貰えないのかしらん
EUSはERCPよりもさらに難しい手技と聞いたこともあるし、出来るドクターが少ない。
となると、早期の慢性膵炎の診断には大学病院レベルでの診察が必要になりますが、逆に早期レベルで大学病院にかからなきゃいけないのか?という疑問も湧きますね
CTの判断基準を下げるということはできないのかな。
うーん、難しい。
あと、PFD検査が必須になるということでしょうか。
入院中にやって貰っておくんだった
[ 2009/04/16 23:35 ] [ 編集 ]
長くなるので、別のエントリーで詳しく書きますが、
慢性膵炎におけるCT検査の診断率は、感度74%~90%、特異度84~100%ですが、膵の辺縁の凹凸に関しては、感度25.3%、特異度92.9%であり、初期の慢性膵炎の変化を捕まえるのに十分でないとされています。
また、造影CTをおこなえない人もいますから、膵の全体像の変化を初期から捕まえるにはEUSの方が優れているようです。

主治医が不得意なら他の医師にやってもらえればいいのではないですか?カメラ飲ませるのが得意な女医さんがいるかもしれませんよ。(笑)

膵外分泌機能障害については、PFD検査でどれだけ膵機能がのこっているかと厳密に計るよりも、脂肪便と体重減少での判定になるのではないかと思います。
PFD検査は簡単な割りに需要が少ないので出来る施設が少ないですからね。
[ 2009/04/17 00:10 ] [ 編集 ]
残念ながら、消化器内科に女医さんはいません
Yちゃん、貸してください(笑)
や、真面目な話、うちの病院ではEUSは無理なんだと思います
[ 2009/04/17 08:12 ] [ 編集 ]
EUSはじめ超音波関係の機器は進歩がすごいのでYちゃんも覚えるの大変っていってました。
研修医を受け入れているんだから無理なことはないと思いますよん。(笑)


[ 2009/04/17 19:00 ] [ 編集 ]
じゃあ・・・
主治医に
「一番上手なのを出せ」
と叫んで、プチモンスターになればいいのでしょうか(爆)
[ 2009/04/17 21:30 ] [ 編集 ]
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[ 2011/09/17 23:20 ] [ 編集 ]
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