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薬剤性急性膵炎

このところ話題の多い膵臓病・膵炎関係ですが、ある種のお薬を飲まれている方は、病院や薬局で薬剤性膵炎の説明を下のようなチラシとともに受けられていると思います。

薬剤性肝炎と言うのは良く聞きますが、薬の多様化によって薬剤性膵炎の頻度も明らかになってきて、厚生労働省も重篤副作用疾患別対応マニュアルにて急性膵炎案内を始めたようです。

薬剤性急性膵炎チラシWS000040 (2)




原因が薬剤性と言うだけで、治療法は急性膵炎と変わらないので、細かいことは、独立行政法人 医薬品医療機器総合機構のサイトをごらんください。

薬剤性膵炎を引き起こす代表的な薬剤は、

抗てんかん薬

バルプロ酸ナトリウム、カルマバゼピンによる薬剤性膵炎が報告されている。中でもバルプロ酸は報告例の最も多い薬剤である。

炎症性腸疾患治療薬

サラゾスルファピリジン(スルファサラジン:SASP)、メサラジン(5-ASA)の投与例で急性膵炎の報告がある。治療に関係なく炎症性腸疾患には膵炎の合併がみられるが、両薬剤ともチャレンジテスト陽性のエビデンスがあり、薬剤性膵炎の原因と考えられる。特にメサラジンによる膵炎の報告が多く、経口および注腸投与とも膵炎をきたす。投与から膵炎発症までの期間は30日以内のことが多い。単因子解析ではあるが90日以内にメサラジンの投与を受けた患者の膵炎発症リスクは9.0(95%信頼区間:1.8-44.6)との報告もある。

ヒスタミンH2拮抗薬

特にシメチジンによる急性膵炎の報告例が多いが、原因薬剤としての確証は得られていない。一方、オメプラゾールでチャレンジテスト陽性の報告例がある。83歳、男性で、投与2ヶ月後に仮性嚢胞を伴う膵炎を発症し、経過以後に再投与2日目で膵炎を再発している。しかし、胆嚢摘出の既往があり、膵炎の原因となる胆管結石の有無についての記載がなく、膵炎発症との因果関係は不明である。

免疫抑制薬・抗悪性腫瘍薬

アザチオプリンはチャレンジテスト陽性の報告例が最も多い薬剤である。また、メルカプトプリン( 6-MP)にもチャレンジテスト陽性の報告がある。薬剤に対する過敏反応が原因で、投与後、数週内に膵炎を発症する。急性膵炎の臨床像は軽症であることが多い。
白血病治療薬であるL-アスパラギナーゼ投与例で急性膵炎の合併が報告されている。L-アスパラギナーゼは細胞内での蛋白合成を阻害し、膵腺房細胞障害をきたす。投与例の8~18%に膵炎を合併し、死亡率も1.8~4.6%と高い。倫理上の問題によりチャレンジテストの報告はないが、高い膵炎の合併率より薬剤性膵炎の原因薬剤と考えられる。

ステロイド薬

ステロイド薬は古くより膵炎の原因薬剤として報告されてきた。チャレンジテスト陽性の報告も2例ある。投与量の増加に従い膵液の濃縮や膵管上皮の増殖が起こり、相対的な膵管閉塞機転が生じた結果、膵炎が発症すると考えられている。しかし、ステロイド薬は臨床的に重要な疾患に対し他剤との併用で用いられるため、基礎疾患や併用薬剤の関与が否定できないことが多い。

エストロゲン

エストロゲンは素因のある個体において高トリグリセリド血症を誘発し、急性膵炎を発症する。高トリグリセリド血症による膵炎発症機序として、凝集した血清脂質粒子による膵臓の血管塞栓→膵リパーゼによるカイロミクロンの分解→大量の脂肪酸の遊離→膵腺房細胞の破壊が想定されている。

高脂血症治療薬

多くのHMG-CoA還元酵素阻害薬において薬剤性膵炎の報告がある。詳細な報告例は少ないが、シンバスタチン、プラバスタチンではチャレンジテストの陽性例も確認されている。その他、アトルバスタチン、ロスバスタチン、フルバスタチンなど、すべてのHMG-CoA還元酵素阻害薬で膵炎の報告がみられる。

利尿薬

古くよりチアジド系薬剤、フロセミド投与例における急性膵炎の報告があるが、膵炎発症との因果関係について確証はない。チアジド系薬剤はカルシウムの再吸収促進により高カルシウム血症をきたし、膵炎を発症すると考えられている。

ACE阻害薬

WHOの集計ではACE阻害薬による急性膵炎の報告が多いが、チャレンジテストにより因果関係を確認した報告はない。エナラプリルでは膵臓の血管性浮腫を誘発する可能性が指摘されているが、膵炎発症機序も不明である。

抗HIV薬

HIV罹患者数の増加に伴い、日本でも2000年以降HIV治療薬による膵炎の報告が相次ぎ、過去10年間の薬剤性膵炎の報告件数の上位10薬剤中4薬剤を占めている。抗HIV薬であるジダノシンで治療されたHIV陽性患者の3~23%に急性膵炎を発症する。膵炎発症は用量依存性で、多くはチャレンジテスト陽性である。また、ジダノシンとサニルブジン(海外ではスタブジン)の併用で膵炎発症のリスクが増加することが報告されている40)。なお、大規模な症例対照研究では、上記の2剤以外、特に新しいHIV治療薬と膵炎との関連は認められていない。

コデイン

胆嚢摘出後の症例でコデイン投与1~3時間後に発症した膵炎の4例が報告されている。このうち3例はチャレンジテスト陽性である。コデインは十二指腸乳頭括約筋の急峻(投与後5分以内)で一過性(約2時間)の収縮を誘発することより、投与後の膵管内圧の上昇が膵炎発症機序として想定されている。

[ 2009/04/15 14:53 ] 膵炎 急性膵炎 | TB(0) | CM(2)
コデイン!
そう、コデインです!
コデインの使いすぎで腹水ためました。
痛み止めのはずが更にお腹が痛くなって、踏んだりけったりでした。

メサラジンって何?と思って調べたら、ペンタサのことだったのね。
これは膵炎起こすことで結構有名ですよね。
安易に処方することは避けて欲しいお薬です。
(滅多にそんなドクターはいないだろうけど。。。)
[ 2009/04/15 21:16 ] [ 編集 ]
Re: タイトルなし
腸炎やクローン病のかたはペンタサで膵炎を経験される方が多いですね。
それでも効果と副作用を秤にかけて、使わざるを得ないのでしょうね。

私は幸い薬の副作用で膵炎自体を引き起こしたり悪化させたことはないのですが、いろいろな薬が出てきていますからそのうち肝炎のように薬剤性膵炎がメジャーになってしまうかもしれませんね。
[ 2009/04/16 09:03 ] [ 編集 ]
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