スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

繊維化と石灰化

膵石症は4割程度の人にしか発生しませんが、繊維化石灰化については膵炎患者にとってある意味避けられないものです。

石灰化(英: calcification)とは軟部組織にカルシウム塩が沈着する現象あるいは沈着した状態です。様々な臓器で見られるもので、やわらかい臓器にカルシウムがくっつく結果として硬化した組織などが形成され、乳癌や膵炎が特に有名です。

石灰化自体は全身の臓器に起こり得るものです。石灰化の原因は種々で、腎臓から来るもの、副甲状腺からくるもの、体質的なもの、年齢的なものなど様々です 。

ざっくりいうと、すい臓の組織が局所的に炎症を起こして、その炎症を起こした組織にカルシウムが沈着し白く固い細胞になってしまうのが石灰化です。
こうなると、その箇所では膵細胞の働きが出来なくなり、膵実質の荒廃へと進んでいきます。
また、この石灰化は不可逆なもので、一度石灰化した細胞が元に戻ることはないとされています。

繊維化においても同じことがいえます。

こちらはよく山火事に例えられますが、膵臓(山)に炎症(火事)が起こったあと、細胞が機能を失ってしまう(萌えた燃えたあと木が生えてこない)ことを繊維化とよびます。

膵臓はなかなか研究の進まない臓器ですが、膵臓に起こる繊維化は、

1.膵管系の狭窄による膵管上流側の線維化

2.膵の炎症、出血、壊死の修復に伴う線維化

3.アルコール等の腺房細胞に働く物質によって進行する線維化

などの種類があることがわかってきています。

膵臓の線維化の機序ですが、「星細胞(PSC)」というものが線房周囲にあり、これが線維化の原因のようです。
細胞浸潤で、サイトカインが増え、星細胞が増え、コラーゲンなど線維化のもとを作るようですが、転写因子群と呼ばれるPPAR(ペルオキシゾーム増殖剤応答性受容体)のうち、PPARγが組織のインスリン感受性を亢進させる事がわかっています。

こちらもざっくり説明しますと、炎症が起こると、膵臓の細胞が損傷を受けるのですが、この時、線維芽細胞がサイトカインの影響を受けて集合・増殖し、コラーゲン等を産生して欠損部分を埋めます。
炎症が治まったあと、正常な組織の再生と供にコラーゲンは分解されてなくなれば良いのですが、慢性の炎症の場合、サイトカインの放出が増えていき元に戻らなくなってしまいます。

このように、慢性膵炎の発症と進展には、IL-1β、TNF-α、TGF-βなどの炎症惹起性サイトカインが重要な役割を担っているようです。

また、膵星細胞(PSC)が慢性膵炎等における膵線維化において中心的役割を担っていることが明らかにされてから、膵線維化の根本的治療法の開発を目的としてPSC機能の分子細胞学的研究が精力的に推進され、ここ数年でPSC機能の分子機序が徐々に明らかになって来ています。
こちらは万能細胞の話題や糖尿病治療の話題にもよく出てきていますので、耳にされた事もあるかと思います。

膵星細胞正常な膵臓線維化した膵臓
seni01.jpg seni02.jpg seni03.jpg


糖尿病のお薬に「ピオクリダゾン」、「トログリタゾン」というものがあるのですが、慢性膵炎のラットにトログリタゾンを投与すると、線維化が少なかったという報告があるようです。
この他、膵臓の繊維化を抑制する薬剤には、日本では、おなじみのメシル酸カモスタット、海外ではACE阻害薬、ARB(アンジオテンシン受容体ブロッカー)などが使われています。

しかし、ご存知の通り進行を抑えるだけであって、特効薬的なものはいまだに開発されていません。

膵の線維化はなぜおこるか―病態解明と治療への展望



関連記事 : 膵石症

[ 2009/03/08 01:46 ] 膵炎 慢性膵炎 | TB(0) | CM(4)
お疲れさまです。
ご無沙汰しております。この前また入院してたんですが、食事をキイつけようが、規則を心がけようがなっちゃいますねぇ(笑泣き)石灰化と壊死範囲が毎回の定義のようになっております。拡張・膵石も順調っすねぇ(笑・泣き)副膵管しかないためとは言え、も少し頑張ってよ!!でもほんと再生しない臓器なんすよねぇ。体鍛えようが、休めようがおかまいなし!アミラ-ゼさんは最近体調はいかがでしょうか?ありゃきたきた!!の感覚がやですねぇ。何回なっても・・・
[ 2009/03/09 19:33 ] [ 編集 ]
こんにちは
私は慢性膵炎と診断されて6年目なのですが、
昨日、かかりつけのクリニックで外部エコー検査をしたところ、膵臓に所々光っているところが見つかりました。
先生の話だと膵石ではなくて、石灰化だろうと言うことでした。
これは非代償期になったと言うことでしょうか?
[ 2009/03/15 11:35 ] [ 編集 ]
少しバタバタしていてコメントが遅くなってしまいました。

又左衛門さん

膵臓が肝臓のように再生してくれると、禁酒や食事制限にもやりがいがあるのですけどね。v-7
膵炎の来た来たは独特ですからね。私も良く感じます。
痛くて病院へ行ったら、医師に「膵臓?」と尋ねられて「ちょっと違うと思います」と答えたら検査して肝臓だったこともあります。(笑)

ミネさん

代償期と非代償期は膵臓の機能がどれくらい残っているかで分けるようで、石灰化が始まったからといって非代償期に入ったとは限らないようですよ。
実際に膵臓を半分切除されても膵機能はちゃんと残っているかたもいらっしゃいますよ。
[ 2009/03/18 07:11 ] [ 編集 ]
承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです
[ 2010/07/13 16:00 ] [ 編集 ]
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://amylase.blog121.fc2.com/tb.php/634-557e6912




最近の記事+コメント
BBS

Twitter Updates

    follow me on Twitter
    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。