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膵石症

慢性膵炎の約40%に合併症として翠星石膵石症が併発してきます。
統計的にみると、慢性膵炎にかかってから平均5年で膵石が出来始めるとされています。

今日は翠星石と一緒に

膵石のお勉強ですぅ
002.jpg


膵石は膵管内に形成された炭酸カルシウムを主成分とする(結石)です。

胆石の場合は、コレステロールが主成分である「コレステロール胆石」、胆汁色素であるビリルビンが主成分の「ビリルビン胆石」、他に主成分がはっきりしない「色素胆石」など様々ですが、膵石の場合は、炭酸カルシウムを主成分とするものがほとんどです。

膵石の外観は白色調で硬く、表面が不整で、大きさは1~5mmの小結石から10mmを超える大結石までさまざまです。
一般的に、アルコール性の場合には膵臓全体に小結石が分布することが多く、一方、原因不明の特発性膵炎の場合には比較的大きい膵石が限られた箇所に出来ることが多いとされています。

膵石が形成される機序は十分にわかってはいませんが、膵液の性状の変化や、膵液のうっ滞などが原因になって膵液中の蛋白質が結晶として出てき(蛋白栓)、それにカルシウムが沈着してつくられると考えられています。

膵管内に出来た膵石はが膵液の流れを悪くしたり、膵管を詰まらせて急性増悪を引きおこす原因になることがあります。
飲酒後や食事後の腹痛、背部痛といった急性症状だけでなく、膵液の流れが悪くなっているので、持続的な鈍痛を発生させる事も少なくありません。

膵石は膵管を詰まらせちゃうですぅ
004.jpg



膵石が出来ている患者さんの多くは石灰化(膵臓の組織・血管・腫瘍内にカルシウムが沈着していくこと)を伴っているため、単純X線検査(いわゆるレントゲン)や外部超音波検査でも発見することができます。
EUS(内部超音波)やCT検査であれば、ミリ単位の石灰化であっても診断することができますが、ERCP検査を行えば、膵管にはまり込んでいる膵石や、膵管狭窄の有無、膵液の粘度、流れの良し悪しなどを診断出来ます。
膵石は膵管内に出来るものですから、検査時の身体への負担も少なく、X線被曝もないMRCP(MR胆管膵管造影)検査が広く用いられています。

膵石が出来た場合の治療法については、禁酒、食事療法、薬物療法と間けつ期、急性期ともに慢性膵炎の治療法と同じです。

膵石も胆石と同じように経過観察とする場合と、膵石を除去する処置を行う場合があります。

膵石によって膵管内の膵液の流れが悪くなると、その膵石がある部分より上流(膵尾側)の主膵管が太くなります。
ホースに水を流しているときに出口近くを狭めると、その部分より後ろの部分の水圧が上がってホースがふくらんでくるのと同じように、膵管の後ろの方が太く膨らんできます(膵管拡張)。

こうして、急性増悪を繰り返したり、持続的な疼痛が日常生活に支障をきたすようになってくると、膵石に対する直接的な処置を視野に入れることになります。

処置としては、内視鏡によるもの、衝撃波で粉砕するもの、外科的手術によるものの三つがあります。

005_20090303220458.jpg膵石さんを翠星石が
取っちゃいますです


内視鏡的治療

内視鏡的治療は、ERCPと同じように行います。バスケット把持鉗子(はじかんし) という、押し出すとバスケット型に広がるワイヤーをチューブ内に格納したものを、十二指腸乳頭(膵管の出口)から膵管内に挿入し、膵石をバスケットのなかに入れて十二指腸内に引っ張り出す治療法です。
この時、膵管が狭くなっている部位をバルーンカテーテルでふくらませる内視鏡的乳頭バルーン拡張術(Endoscopic papillary balloon dilatation:EPBD)や、十二指腸乳頭の膵管開口部を広げるため内視鏡的に切開する内視鏡的乳頭括約筋切開術(Endoscopic sphincterotomy:EST)などが同時に、膵石の排石を補助する目的で行われます。

ERCP.jpg


メリットとしては、膵石が小さければ、1~2回の内視鏡治療で除去できることでがあげられます。
デメリットとして、この方法で除去できる膵石は処置具が到達できる範囲内にあり、かつ保持できる大きさに限られることです。
また、ERCP下で行いますので、膵炎を合併症として発症する場合があります。
このため、次にあげるESWLを前処置として行われることがあります、膵石を細かく砕いて内視鏡で引っ張りだしてくることになります。

体外衝撃波結石破砕療法(Extracorporeal Shockwave Lithotripsy:ESWL)

ESWLは、体外から膵石に対して衝撃波を当てて細かく砕く(破砕)治療法です。
この方法は腎結石、尿管結石、胆石の治療に対して行われますが、膵石の破砕にも有効です。
衝撃波発生装置と一体化した治療台に乗り、X線透視もしくは超音波映像下に膵石に照準を合わせて衝撃波を当てて破砕します。治療時間は一回約1時間くらいです。

メリットとしては、ERCPに比べ身体的負担が少なく、合併症の危険もほとんど無いことです。
デメリットとして、一度に石を砕ききることが出来ないため、治療が複数回、長期にわたってしまうことです。

外科手術

前述の内科的治療によっても症状が改善されない場合や、くりかえす膵炎により、胆管狭窄、消化管狭窄、膵仮性嚢胞、仮性動脈瘤、胸水、腹水などを併発した場合、膵がんの合併が疑われる場合などには外科手術の適応が検討されます。


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    |〉、ヽ ! ゙ミミ三、  //  `〈__! : : /: : : :イ: :!
    | 「ヽ!`ゝ:::       ミ、、_  〉へ : : :ノ :|: :|   翠星石と膵石にかけたネタでした
    | | ヽヽ  ::::  l    ::: `゙゙=ミ/: :/:/ /: ! : ! 長くなって反省してやがるですぅ。。
    | | ヽ \    !ーァ   ::: /://  /: : |: :|
    ! .\   \ `´    ,イ⌒ア^〉  /| : : !: :!
   /|   }-、,-、__}>r-ァ´ ̄ / /  /: :! : : |: :!
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[ 2009/03/03 22:10 ] 膵炎 慢性膵炎 | TB(0) | CM(2)
えーっと
コメントどうしようかな(笑)
これはネタ?真面目な記事?

ESWLって保険適応じゃないから、ERCPの際にサービス(どんなサービスだよ)として、ついでにやることが多いというけど、当たってるのかな。
うちの主治医はERCPの際の膵石除去はよくある処置だといってました。
最近は検査のみより、ステント留置、EST、EPBDの順で多いのかな。。。
[ 2009/03/04 17:15 ] [ 編集 ]
あゆさん

ネタじゃないですよ。(笑)
慢性膵炎に石灰化、繊維化、膵石はつきものなのに情報が少ないというリクエストを受けてエントリーしました。

参考までに私の病院ではERCP350のうちステントが100、EST、EPBDが30づつです。
ERCPには胆道系も含まれるのでそちらの処置も合わせると半数以上が処置を伴っていることになりますね。

illness スタッフさま

今のところ、体調や仕事の事もあり、SNS系での活動には余裕がありませんので、時間が出来ましたら検討いたしたいと思います。
[ 2009/03/09 08:12 ] [ 編集 ]
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