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慢性膵炎 非代償期

慢性膵炎の病期は、1.代償期、2・移行期、3・非代償期に分けられます。

慢性膵炎が進行すると、激痛・鈍痛を伴う代償期・移行期を経て、5~10年ほどで膵の繊維化が進み非代償期に入ります。

非代償期の大きな症状は、二つです。

外分泌機能の低下・・・栄養障害・脂肪便

内分泌機能の低下・・・膵性糖尿


膵外分泌機能不全(膵性脂肪便)は、日常脂肪摂取量が 40g/日(~70g/日)以上で、糞便中脂肪排泄量が5g/日以上の場合と定義されています。

通常、膵アミラーゼ排泄量が健常者の 10~20%位まで低下すると脂肪便が出現するといわれています。

膵アミラーゼ排泄量が低下すればする程、尿中 CPR 排泄量も低下し、慢性膵炎患者では膵内外分泌機能はほぼ同程度に障害されると考えられています。
この結果、臨床的には膵性脂肪便とインスリン補充を必要とする膵性糖尿病が同時期に出現することが多いようです。

膵性糖尿病は、膵疾患と糖尿病の発見時期を考慮すると2次性(3型、持続性)の病型になるのですが、さらに細かく分類すると、糖尿病が先に発見され、後に膵疾患が発見された群をⅠ群、糖尿病と膵疾患とが同時(1年以内の間隔)に発見された群をⅡ群、膵疾患が先に発見され数年後~十数年後に糖尿病が発見された群をⅢ群と分けることが出来ます。
Ⅲ群が狭義の膵性糖尿病ですが、現時点ではⅠ群、Ⅱ群をも包含して広義の膵性糖尿病とされています。

この時期になると、インスリン分泌能と膵酵素分泌機能は著しく低下しているので、インスリン補充と消化酵素の補充が主な治療になります。

一般に処方されている消化酵素剤は、いわゆる全ての消化不良用に配合してあり、膵性栄養障害(脂肪便)に使うには効果が弱いので、通常は5~10倍量を服用することになります。

ところで、非代償期に入ると急性増悪はめったに起こらなくなるので、何でも好きなものが食べられると考えられがちですが、諸先輩方のお話ではそうではないようです。

まず、脂肪便を出来るだけ抑えなければ、その臭いで周りから人がいなくなってしまいます。
トイレ用に臭い消しスプレーを携帯するのはもちろんですが、ガスやげっぷも極力トイレへ駆け込んで出すことになります。
これを避ける為に代償期の頃よりも食事制限を厳しくされる方が多いようです。

そして、糖尿病で血糖コントロールに失敗した時の「ケトン」と、自律神経の異常のために、発汗の異常がでたときの汗臭さが加わります。
ケトン臭は微量の汗や呼気からも臭ってしまうので、半径2mくらいには十分な注意が必要です。

これらが合わさるとまさに鼻が曲がるどころではない悪臭を漂わすことになるそうです。
最近話題の加齢臭など、これらに比べるとジャスミンの香りに思えるくらい可愛いものです。(笑)

人目を気にする人にとっては、代償期の痛みよりも辛い状況かもしれませんが、現在のところ厳格な食事管理とインシュリン補充、大量の消化酵素剤によって対処するしか有効な手立てはないようです。

インシュリンの不足による高血糖、グルゴガンの不足による低血糖、消化酵素の不足による栄養障害・脂肪便に加えて悪臭と代償期よりもQOLは悪化します。

非代償期になれば痛みがなくなるから進行してもいいやと思わずに、それなりの病状が待っているのですから、慢性膵炎の進行は出来るだけ遅らせたいものですね。

[ 2009/02/01 17:17 ] 膵炎 慢性膵炎 | TB(0) | CM(1)
今まさにそれかもしれません。
[ 2009/07/21 16:44 ] [ 編集 ]
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