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慢性膵炎の食事4

慢性膵炎及び急性膵炎の後しばらくは、食事療法を取るわけですが、基本は脂質制限です。

ところで、脂質を制限すると身体に悪影響を及ぼす可能性はないのか?
というところが気になりませんか?どうなんでしょう?

膵炎患者のほとんどは痩せ型で、止まらない体重減少におびえながらフラフラした生活を送っていますが、これは消化能力が落ちているからであって、脂質制限と直接の関係はないと思われます。

たとえばハリウッドスターやセレブと呼ばれている人々の多くはノン・ファットな食生活で、膵炎患者よりも脂質の摂取量はすくないのですが、ご立派な体格です。
ベジタリアンと呼ばれる人々に限らず、カトリックでは肉、卵、乳製品が禁じられており、正教会では更に魚肉、オリーブ油(または植物油全般)も禁じられているにもかかわらず、これまた、私達膵炎患者の倍は肉付きがよさそうです。

スーパー・スターと呼ばれたカール・ルイスは完全ベジタリアン主義であったのは有名な話です。

脂質と一口に言ってもその種類は多岐に渡っていて、

トリグリセリド(脂肪と油)、リン脂質、ステロイド、脂肪酸、脂溶性ビタミン、エイコサノイド・・・・など多くの種類があります。

ほとんどが、脂として食品から摂らなくても淡白質から肝臓で生合成されるなど、体内で生成されるので不足することはほとんどありません。
また、人体に有害な脂肪も多く、他国では脂肪酸の種類と含有量の明示を義務付け、ニューヨーク市内の飲食店でのトランス脂肪酸使用が禁止され、また大手食料品製造業者のほとんどが、パック食品や加工食品でのトランス脂肪酸の使用から撤退を進めています。

ただし、必須脂肪酸(EFA)と呼ばれる種類のものは、脂肪を経口から摂取するか数ヶ月から年に一度程度点滴で投与する以外に体内に取り入れることが出来ません。

必須脂肪酸に含まれるのはω-6(n-6)脂肪酸であるリノール酸とアラキドン酸、およびω-3(n-3)脂肪酸であるリノレン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸です。

るリノール酸やリノレン酸というものは植物油脂に多く含まれます。これらが欠乏すると、皮膚炎やコレステロール代謝障害を起こします。
また、魚油に多く含まれる多価不飽和脂肪酸の中には、エイコサペンタエン酸(EPA)--抗血栓作用・抗炎症作用--やドコサヘキサエン酸(DHA)--脳内知的作用--があります。

しかし、ω-6系脂肪酸の摂取が増えすぎると、アトピーや喘息などの原因となることが知られているほか、過剰摂取による障害が多いことがわかっています。

次に脂質制限の影響が出る可能性があるのが、脂溶性ビタミンの不足です。

油や脂溶性溶媒によく溶け、水には溶けないビタミンを脂溶性ビタミンといいます。
脂溶性ビタミンは脂肪と一緒に体内に残るため、極端に大量摂取すると、中毒が起きることがありますので、サプリメントで補うなどの方法をとる時は医師の管理化で行うべきです。
まっ、わざわざ高いサプリを買わなくても医師が不足だと思えば処方してくれるので、そんなに気にすることはないのですが。

脂溶性ビタミンをたくさんとることのできる日常食品には次のようなものがあります。

ビタミンA ニンジン、シュンギク、コマツナ、ホウレンソウ、ウナギ
ビタミンD イワシ、さつまあげ、カツオ、サンマ、サバ、内臓類
ビタミンE シジミ、カツオ、卵、サケ、アユ、ホウレンソウ、内臓類
ビタミンK 納ホウレンソウ、キャベツ、ハクサイ、馬鈴薯、トマト

脂溶性ビタミンの欠乏による症状は以前のエントリーをご参照下さい。



脂溶性のものは過剰に摂取した場合、水溶性ビタミンのように尿で排出されないので人体に害を及ぼす場合が多いので十分に気をつけてください。

社会保険中央総合病院 斎藤恵子(管理栄養士)氏によると、栄養を補充する上で、

* ラコールとエレンタールの違い(エレンタールのほうが細かく分解されている)
* エレンタール1袋にはアミノバイタル1袋の2倍の必須アミノ酸などが入っている
* エレンタールだけでは、必須脂肪酸、食物繊維、セレン、食塩が不足。特に食塩は、汗などをかくとどんどんなくなるので、薄味の食事にする必要はなく、むしろ意識してとるくらいでいい
* エレンタールは8時間たつとその中の細菌数が激増するので、夜間のエレンタールは8時間以内で終わらせること
* エレンタール後の便がやわらかくなるのは、食物繊維が不足していることが原因。エレンタールの中に、ソルギンファイバーやヘルッシュファイバー、サンファイバーなどをいれて、食物繊維をとりましょう
* 乳酸菌などをいれるのもOK
* 油について。動物、植物で二分するのではなく、植物の中でも、大豆由来のリノール酸は悪さをするので、えごま油やシソ油といったαリノレン酸を使いましょう

とのことです。適度に摂る脂質にも色々あって、その質が悪ければ量を抑えても効果が薄く、逆に良質であれば少しくらいは多くなっても良いのかも知れません。
このあたり、同じ膵炎患者でも食べられるものに差があることとも関係がありそうです。

[ 2009/01/30 14:11 ] 膵炎 慢性膵炎 | TB(0) | CM(0)
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