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膵炎とアルコール

日本では膵炎患者の半数近くがアルコールが原因とされています。

では、アルコールの摂取がなぜ膵炎を引き起こすのか?

アルコール性慢性膵炎では、膵臓の腺房細胞から蛋白質が過剰分泌され、急性増悪を繰り返すと考えられているますが、そのメカニズム、機序は未だに解明されていません。

一般的に毎日150ml以上のアルコールを10年間摂り続けると膵炎を発症するといわれていますが、この確率は3%以下だそうで、大酒家=膵炎とは考えにくいのです。
実際、アルコール多飲者における膵炎の発症リスクは低いので、アルコール以外の膵炎感受性因子が何かを探求するのがこれからの課題とされています。
しかし、一度でも膵炎を発症してしまうと、アルコールによる膵炎による膵炎発症のハードルは格段に低い物になってしまいます。
これも、機序はわかっていませんが確かなことなのです。

これは脂質の高いものを食べた時にも起こることですが、アルコールの刺激で膵臓の消化液が過剰に分泌されることはわかっています。

しかし、食べ物は胃から十二指腸と滞留時間が長いのに比べて、アルコールは液体ですから、食べ物と一緒に摂らない限り胃腸にとどまる時間は短いはずです。
と、いう理屈で飲むだけ(つまみ無し)なら大丈夫だろうとお酒を飲んでいる人もいます。
しかし、そもそも酒飲みと言われる人種はつまみやアテなどは一緒にとらないものなのですから、危険なのに変わりはないと思われます。

アルコールと膵炎の関係には諸説ありますがどれも証明はされていません。

アルコール自体が膵臓に悪影響を及ぼす説

アルコールの種類や飲酒の習慣には関係しないことがわかっており、動物実験においても大量のアルコールを与えた群と与えなかった群の比較でも有意差がないことからあまり説得力はありません。
しかし、これからの研究で一定の条件下で何らかの現象が起こることが判明するかもしれません。

アルコールが乳頭をむくませる説

アルコールの影響で膵管の出口がむくんで膵液の流れが悪くなり、膵液が逆流し膵炎を起こしてしまうと言う説です。
しかし、それなら膵管狭窄の方は四六時中、急性増悪を起こすことになり、またERCPで確認してもアルコール性の膵炎患者の乳頭が他の原因の患者の乳頭に比べて特別むくんでいるということもなく、こじつけに近い感じです。

アルコールが膵液の粘度をあげる説

アルコールの刺激によって膵臓の腺房細胞から蛋白質が過剰分泌され膵液の粘度が上がり、滞留が起こって膵炎を引き起こすというものです。
アルコール飲酒から急性膵炎が起こるまでのタイムラグ、アルコール性膵炎にブロムヘキシン塩酸塩(商品名:ビソルボン)が奏功している点からは説得力がありますが、証明されるには至っていません。

飲んだくれに罰が当たった説


説明は不要と思いますが、これは結構有力です。(笑)



諸説色々あって、どれも立証はされていないのですが、一度膵炎を起こすと次回からはアルコールで簡単に膵炎を起こしてしまうと言うのは、機序は不明ですが明らかなことです。

急性膵炎の方は、半年~2年ほどの禁酒期間をおけば、限度をわきまえた飲酒をはじめられるのではないでしょうか?

慢性膵炎でアルコール性の方は...次の機会に記事にします。





[ 2009/01/28 22:57 ] 膵炎 治療・療養 | TB(0) | CM(0)
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