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慢性膵炎の検査

慢性膵炎の検査

さて、慢性膵炎の検査ですが、他の疾患を除外しながら診断して行くので検査項目やオプションは多くなります。

問診・触診では膵炎かどうかは分かりませんが、重要な情報なので必ず初めに行われると思います。

そして血液検査・尿検査です。これについては以前に検査値の読み方を個別にかいたものを参照してください。

自己免疫性疾患を別にして、その他の慢性膵炎では検査結果は、慢性膵炎の診断のきっかけとはなりますが、診断に影響は与えません。
参考までに私の周りでは、初期の頃は膵アミラーゼやリパーゼが基準値の倍くらいの方が多いというアンケート結果になりました。

続いては外部超音波検査です。ゼリーを塗ってグリグリするものですね。

膵臓は胃の裏側にあるものですから、なかなかこの検査で異常を見つけるのは困難です。特に胃に残存物があると邪魔をされて描き出されないことが多いようです。
この検査の概要も以前にエントリーしましたので参照してください。

この検査では、胃拡張、腹部大動脈瘤などの病気の他に、以下の病気などを見つける(除外できる)事ができます。

腸重積 (腸が蛇腹のように、腸の内側に滑り込んでいく病気です。くびれた腸の血の巡りが悪くなり、激しい腹痛、嘔吐などが主症状です。

胆石、胆嚢炎 (強い右の上腹部痛で疑います。胆嚢の中に石がみつかったり、石が細い胆管の中にはさまることによって胆汁の流れが悪くなり、胆管や胆嚢が腫れているのがわかります。胆嚢炎の場合は胆嚢の壁が厚くなっています。)

虫垂炎(もうちょう) (発熱、右下腹部痛で疑い、エコーで虫垂が腫れているのがわかることがあります。 )

脂肪肝 (血液中の中性脂肪やコレステロールの値が高い肥満体型で、肝機能が少し悪いような場合、ほとんどの場合、肝臓に脂肪がたまっています。この脂肪肝があるとエコーで肝臓が腎臓に比べて白っぽく写ります。)

胆道拡張症 (胆汁の通り道が一部狭くなっていたりすると、胆管や胆嚢が大きく腫れてきます。そして、時に胆汁が逆流して膵炎や肝炎を起こすことがあり、果ては肝硬変になってしまうこともあります。)



腹部X線検査(レントゲン)も行います。腹部レントゲン撮影では腸閉塞、消化管穿孔など、あるいは腹水やガスの様子を伺うことができます。

ここまでは小さな診療所でも受けることが出来る検査ですし、会社などの健康診断などでもすでに受けられて異常なしとされた方が多いのではないでしょうか?

血液検査に関してはアミラーゼくらいまでしか測定しない場合もあるので、初めて膵酵素や糖尿関係の項目、遺伝子関係の項目の検査を受けられた方もあるかもしれませんね。

しかし、ここまでの検査は膵炎の診断には必要がない検査で、他の疾患の可能性を否定するための検査なのです。
だからといって端折ってはいけません、膵炎を疑うあまりに他の疾患を見逃してしまうことは非常に危険ですから。

このように膵炎と診断されるまでの道は長いのです。...続きます。

[ 2009/01/25 07:14 ] 膵炎 慢性膵炎 | TB(0) | CM(0)
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