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慢性膵炎なのかしらん?

コレって急性膵炎?」に続いて「あらら、慢性膵炎なのかしらん?」シリーズを不定期連載です。

以前のエントリーで慢性膵炎についてはずいぶん書いてきましたので、そちらを読んでくださった方には繰り返しになってしまいますが、ご了承下さいませ。

あらっぽく書いてしまうと、慢性膵炎は進行性の病気で、膵臓の荒廃とともに、代償期→移行期→非代償期と進んで行きます。急性増悪(急性膵炎)を繰り返すとこれが加速して行きます。

例えば、喫煙者の肺がタールで汚されて、1本吸う毎に肺細胞が潰れて行き、肺気腫→肺がんと移っていくのに似ています。

慢性膵炎なのにアルコールや脂分を摂って軽度炎症を起こしているのと、肺気腫なのにタバコを吸って1本数毎に日々死に向かって行くのとは良く似ているように思います。

慢性膵炎の発見はいくつかのパターンに分かれます。

膵臓は沈黙の臓器といわれているくらいで、無痛性の方もいらっしゃるくらいですから、悪くなるまで初期症状はほとんど出ません。

1.急性膵炎を起こして、調べてみたら元々慢性膵炎で急性増悪であった。

2.急性膵炎を繰り返し、慢性膵炎に移行してしまった。

3.重症急性膵炎あるいは術後膵炎の予後が悪く慢性膵炎に移行してしまった。

4.すい臓癌、糖尿病を発症して調べてみたら慢性膵炎だった。

5.胃炎か潰瘍だと思っていたら、実は慢性膵炎と診断された。


急性膵炎はまっすぐ立っていられないほどの激しい痛みに襲われますが、慢性膵炎は長い時間をかけて徐々に進行するため、現れる症状も病気の進行に伴って変化し、慢性膵炎は特に他の病気と間違われることがも多い病気ですので、上記のような症状に思い当たる場合は、鎮静剤などでごまかさずに、早々に消化器科の診察を受けることが必要です。

慢性膵炎と膵臓癌の関係

慢性膵炎 NUD(non ulcer dyspepsia)

慢性膵炎 準確診 疑診 確診

このあたりも、ご参照下さい。

慢性膵炎も急性膵炎ほどの激痛ではないものの、症状として腹の上側あるいは背中辺りに、重苦しく鈍い痛みが続きます。
それ以外に、吐き気や食欲不振、体重減少などの症状がみられることもあります。
これらの症状は胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍でも現れるもので、そちらの患者数の方が多いのでなかなか慢性膵炎と診断されて治療が始まるまでの脳病期間が長くなる事も珍しくありません。

認められぬ病 などご参照下さい。

もっとも、慢性膵炎が重度まで進行すると、膵臓の痛みが進むために痛みをあまり感じなくなるといわれます。
重度の慢性膵炎は、上腹部を抑えると、固くなった膵臓の感触を外から確認できるほどになります。

慢性膵炎の代償期の頃は急性膵炎のような激しい腹痛や背部痛に襲われたり治まったりします(慢性膵炎の急性増悪:経験しない方もめずらしくありません)が、激痛時の症状だけでは急性膵炎なのか慢性膵炎なのか区別がつきません。また、発症のタイミングも慢性膵炎は急性膵炎と同様に、飲酒後や食後に起こります。結局は急性膵炎が治まってからの検査で判明することになります。

急性膵炎と違って慢性膵炎は治療によって激痛が治まっても、重苦しい鈍痛や、腹部膨満感、背中が痛いなどのさまざまな不快症状が続くのが特徴です。また、慢性膵炎には激しい痛みを伴わずに、鈍い痛みの腹痛が何ヶ月にもわたって続く場合(無痛性あるいはかんけつ期)があるほか、痛みがまったくない場合もあります。
しかし、気づかないうちに着実に膵は荒廃へと向かっています。

慢性膵炎が進行すると、すい臓の機能が低下して脂肪やタンパク質の消化ができなくなるために、消化不良や下痢が起こるようになります(脂肪便。特に下痢便は消化されない脂肪のために白っぽい色になるほか、消化されないタンパク質が腐敗して悪臭を放つようになります。

5のパターンでは、このころに、これはタダの胃炎などではないと、自分の体の異変に気づいて「あらら、これって慢性膵炎なのかしら」と病院の門をくぐる方が多いようです。
 腹痛や血清アミラーゼの軽度の上昇のみで、安易に慢性膵炎と診断され、漫然と投薬されている患者さんがよくみられます。まず消化器専門医の診察を受け、確実に慢性膵炎なのか、疑いが濃いのか、あるいは消化管などほかの疾患が考えられるのか、きちんとした診断をされることが重要です。
 慢性膵炎は怖い病気ですが、そうそう患うものでもありません。10万人当たり30人くらいの確率です。安易に慢性膵炎と診断されることで、他の重要な疾患を見逃す方がより悪い結果を招いてしまいます。
 早期の慢性膵炎の診断は困難ですが、症状の原因となるようなほかの疾患が検査によって否定された場合には(除外診断)、早期の慢性膵炎の可能性を考えて、生活習慣の改善を中心とした治療を受けることも必要です。
 九州大学の研究では早期からのフォイパン投与に慢性膵炎の進行を遅らせることが出来るという研究もなされています。
 確実に慢性膵炎と診断された場合は、膵炎の進行阻止と合併症の予防が重要となってきます。ここでも治療の基本は生活習慣の改善であり、ほかは補助的な治療法であることをよく認識してください。あくまでも、慢性膵炎の進行を遅らせ、QOLを向上させるのは、患者さん本人と家族など身近な人が主役で、医療は補助的な役割しか出来ません。
 慢性膵炎は、直接死に至る病気ではありませんが、仕事や家庭での生活の質(QOL)を著しく低下させることもあるので、決してあなどることはできません。また、慢性膵炎の長期的な経過をみると、悪性腫瘍による死亡が最も多いとされているので、定期的に検査を受けることが必要です。

 慢性膵炎が進行して移行期、非代償期にはいると、すい臓機能が低下し、インスリンなどのホルモン分泌(ない分泌機能)にも影響が現れるようになります。すい臓はインスリンによって血糖値をコントロールしていますが、すい臓の障害(β細胞の破壊)によってインスリンの分泌が行えなくなると血糖値が上昇し、糖尿病を発症する事があります。糖尿病の症状としては、口が渇いたり、疲れやすくなったりするほか、視力障害や感覚異常などが現れるようになります。
ここで病院へ行って発見されるのが、4のパターンです。

 慢性膵炎の場合は急性膵炎とは異なり、長期間にわたって炎症が繰り返し起こって、膵臓の正常な細胞が徐々に破壊されていきます。炎症を起こすたびに、繊維化や石灰化が起こって、膵臓が固くなります。このように破壊された膵臓の組織は、元に戻りません。 
繊維化に伴ってカルシウムが沈着して、結石ができる膵石症になることもあります。
 膵臓には、トリプシン、アミラーゼ、リパーゼなどの消化酵素を含んだ膵液を分泌する外分泌機能と、インスリンやグルカゴンなど血糖値を調節するホルモンを分泌する内分泌機能の二つの重要な働きがあります。 
慢性膵炎で、膵臓の組織が破壊されるに従って、外分泌と内分泌の両方の作用の機能がだんだんと低下し、全身に大きな影響を与えることになります。

5のパターンの方で、心当たりがある方は、一度大きな病院で検査を受けることをお勧めします。

そして、このお話は「慢性膵炎で受診」「慢性膵炎の検査」「慢性膵炎の食事」などにつづきます。

[ 2009/01/22 08:08 ] 膵炎 慢性膵炎 | TB(1) | CM(2)
やはり、子供の頃から原因不明で胃炎や精神科のお世話になったりしました。今はもう少しメジャーになったんでしょうが…
膵炎はいらない一生の宝ですね(爆)
[ 2009/01/22 22:15 ] [ 編集 ]
知名度はなかなか上がりませんね。
肝炎や胆石はメジャーになりましたが、膵炎はまだまだマイナーですね。
他の国では減少傾向にありますから、そのうち膵炎患者は絶滅危惧種に指定されるかもしれません。
すい臓癌や糖尿病の増え方も日本は激しいですから、ぜひともこの分野に多大な予算を組んで欲しいものですよね。
[ 2009/01/22 22:36 ] [ 編集 ]
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