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造花の蜜

本の紹介です。私の好きな作家の一人「連城 三紀彦」氏の新刊造花の蜜です。

* 1978年 - 『変調二人羽織』で第3回幻影城新人賞受賞
* 1981年 - 『戻り川心中 (光文社文庫)』で第34回日本推理作家協会賞(短編)受賞
* 1984年 - 『宵待草夜情』で第5回吉川英治文学新人賞受賞
* 1984年 - 『恋文』で第91回直木賞受賞
* 1985年 - 一年間の休筆。
* 1996年 - 『隠れ菊』で第9回柴田錬三郎賞受賞

戻り川心中は日本屈指の短編集といっても過言ではないでしょう。恋文は何度か映像化されご存知の方も多いのではないかと思います。

今回「造花の蜜」は誘拐ものといっていいでしょう。ちょっと今までない、面白い構造になっております。
異例ずくめの誘拐小説で、犯人の意図はどこにあるのかかなりあとの方まで分からないようになっています。久しぶりにミステリファンとしては溜飲をさげさせてくれた作品でした。
誘拐物といえば人さらいの岡嶋二人氏の「99%の誘拐」、天童真氏の「大誘拐」が二大傑作だと思うのですが、本作もその一角に入るできばえでした。

新刊ミステリーですからネタバレというわけにもいきませんのでさわりだけ、
どの登場人物も怪しいく、ほぼ全ての登場人物にまるで含みがあるような書き方が成されていて、容疑者だけでなく被害者までもが怪しく感じられます。
意味不明な誘拐犯の要求に、登場人物同様に読者は大きく戸惑うのではないでしょうか。
とにかく中盤までの展開は読者をひたすら揺さぶるもので、次が気になって気になって仕方がなくなってしまうものです。
ミステリーファンとしては、これだけの伏線を回収できるの?と心配になるほど思わせ気な描写がちりばめられています。
しかし、全てにしっかりとオチがつくどころか、真実の発覚と同時に読者は非常な驚きを覚えることでしょう。
更に真相の発覚過程には連城 三紀彦氏得意の情感たっぷりのドラマまで付属してきます。

昨日、人気ドラマ「相棒」の越境捜査でコレと同じようなネタをやっていましたが、それを見られた方でも十分に楽しめますし、ドラマが楽しめた人は緻密な構成の本書に余計に感動を受けることと思います。

造花の蜜造花の蜜
(2008/11)
連城 三紀彦

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[ 2009/01/16 03:31 ] いろいろ 趣味 | TB(0) | CM(0)
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