スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

痛みの強さ

以前のエントリーで痛みの数値化やフェイススケールについて書きましたが、国際疼痛学会では、

痛みとは、不快な感覚性・情動性の体験であり、組織損傷を伴うものと、損傷があるように表現されるものがある。と、定義されています。

痛みをどう表現するかについては、ズキズキ、ガンガン、シクシク、ズッキーン、チクチク、ヒリヒリなどいろいろあると思います。
旅行用の英会話本にも、throbbing pain(ズキンズキンという痛み)、burning pain(ヒリヒリとした痛み)、pricking pain(ちくちくする痛み)などと何種類もの表現の仕方が載っています。

痛みは危険をいち早く感知し、患部を知るのに欠かせませんが、必ずしも身体が傷ついたときにだけ感じるわけではありません。最近の研究によれば、悲しいことがあった時、脳は身体的に苦痛を受けたときと同じような反応をすることが判明し、心痛とは、まさに傷つき痛むことだと言われています。

医療関係者が「痛み」に関する質問で用いる、PQRSTというものがあります。

P:Provokes(誘発する/引き起こす)、どうすれば痛みますか?、どうすれば和らぎますか?といった質問です。

Q:Quality(痛みの性状について)、どんな感じの痛みですか?

R:Radiates(広がる)、痛みは違う所に移りますか?、痛みはどこに広がりますか?などの質問は「胸痛」などでは必須になりますし、虫垂炎のように痛みが移動する特徴を持っている疾患を発見するのに役立ちます。

S:Severity(つらさ、痛みの程度)、フェイススケールなどを用いて痛みの程度を質問します。

T:Time(いつから、どれくらい続いたか)また、時間とともに痛みが増しているのか?痛みに波はあるのかと言った意味も含んだ質問です。


P、R、Tについては人によって表現が異なることはあまりなく、医師に伝える事もそう難しくはないのではないかと思います。

Qについては、とても芸術的な表現をされる方もいらっしゃるそうですが、これも困難と言うほどではないかと思います。

Sの痛みの強さには個人差が大きいのでやっかいです。

例えば、一般的に男性は女性より痛みに強いと言われています。
病院でも歯科医院でも「どうしてこんなになるまでほっておいたのですか?痛かったでしょう?」と言われるのは男性に多いようです。

女性のほうが痛みへの感受性が高いのは事実で、同時に、香りや音楽などによる鎮痛作用も、女性への効果が高いそうです。
そもそも痛みは、受容する段階だけではなく、それを痛みと感じる段階、さらに痛いと表現する段階があり、最近では、痛みに強い人と弱い人では脳の対応する部分の活性度合いが違うことが発見されました。

医学的な面でいえば、痛みを耐えるにはGIRK2というタンパク質が関係していることがわかっていて、 GIRK2を無くしたマウスは痛みに弱くなるし、モルヒネなど痛みを緩和する薬品にGIRK2を活性化するはたらきがあることもわかっています。
このGIRK2が男性に多いことから、男性の方が痛みに強いのはここに一因があるのではないか、また、男性の多くが腹式呼吸であるのに対して、女性は胸式呼吸であることも痛みに対する強さに差がある一因といわれています。

また、性別の差だけでなく加齢による痛みの感じ方の差もあります。
年齢とともに痛みへの感受性が落ちてくることと、痛みの大きさを過去の経験と照らし合わせて判断するからだと言われています。これは、年を取ると時間の過ぎるのを早く感じるのと同じですね。

ちなみに、アロマなどの甘い香りが痛みへの耐性を高めることも実験で示されていますが、こちらは効き目があるのが女性だけだそうです。

また、疼痛学にはゲート・コントロール理論というのがあって、脊髄に、痛みを伝えるゲートがあると仮定する説です。ゲートを通れる感覚の量は限られているから、痛みを感じているときに他の感覚がゲートに割り込めば、痛みの感覚を少々絞って、そちらの感覚を通すことになるといものです。

痛い痛いのとんでいけ」とさすると痛みがやわらぐ効果を裏付ける理論です。

う~ん、確かに急性増悪時にソセゴン連発するよりも、優しい看護師さんに背中をさすってもらう方が効くような気がします。(笑)

ophelia.jpg


[ 2008/10/23 12:55 ] 膵炎 慢性膵炎 | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://amylase.blog121.fc2.com/tb.php/498-2c64b2ff




最近の記事+コメント
BBS

Twitter Updates

    follow me on Twitter
    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。