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機能性胃腸症と膵炎

突然辞任された安倍元首相の深刻な健康問題というのが「機能性胃腸症」だったのは記憶に新しいところですが、 この「機能性胃腸症」(FD)というのは消化器内科を受診する患者さんの半分近くがそうらしいです。主にストレスが原因とされ、好発は30~50歳代の女性に比較的多いとされていますが、日本人の25%が機能性胃腸症の経験者だというデータもあるます。

膵炎というのは画像診断をすれば、見逃されることの少ない病気です。
自覚症状で膵炎様症状を訴えて受診すれば、膵炎であれば血液検査と画像検査で判明します。
一方、機能性胃腸症は消去法で診断される疾患なので、コレを膵炎と診断されるケースも多いと聞きます。以前のエントリーでも書きましたが、膵炎というのは医師が病名をつけるのに非常に便利な疾患です。
だからこそ、本当に膵炎なのか、機能性胃腸症なのかを間違えないことが大切です。


機能性胃腸症とは?


食事すると、胃腸は収縮して食べ物を消化したり、直腸側へ送り出したりするのですが、この消化管の運動機能が低下して正常に働かなくなるのが、機能性胃腸症(FD:Functional Dyspepsia)です。

 上腹部の不定愁訴、(胃痛胃もたれ消化不良背部痛膨満感などの症状)が続いていてなかなか治らない場合、普通は、胃の病気あるいは胃外の病気を疑います。
 胃の病気は患者数も大変多いのですが、胃潰瘍、ピロリ菌、胃炎、胃がんが代表です。
また胃外の病気では患者数は少なくなりますが、膵臓がん、胆石、膵炎などがこれらの症状の当てはまる代表的な病気です。
 まずは、血液・尿検査を行い、X線、内視鏡検査や超音波検査なども行って原因を調べていきます。
しかし、実際に病気が発見される方は半数程度で、残りの半分の方では検査で異常が発見されません。そのため、病気が発見されないと、神経性胃炎やストレス性胃炎などと診断されてきました。
胃の場合は内視鏡でほとんどのことがわかります。内視鏡検査では、粘膜に外見的な異常が見つからない。このため、従来は「気のせい」「病気ではない」と言われたり、「慢性胃炎」と診断されたりすることが多かったのですが、胃炎と診断して薬を出しても、胃の運動機能低下による症状は、胃炎治療に使われる粘膜保護薬では治らない。
「気のせい」と言われた場合も、患者は症状がとれないため、かえって不安やストレスが増し、悪化する例も少なくありませんでした。

 90年代に、胃炎がヘリコバクター・ピロリ菌によって引き起こされることが分かり、この菌の感染を伴わない機能性胃腸症が区別できるようになった。世界の医師で構成するローマ委員会は99年、国際的な疾病の診断基準を定めた「ローマ基準2」にこの病気を盛り込みました。

最近になって、検査で胃に異常がなく、胃部症状を訴える方では、胃の消化機能の低下、胃から食物を排泄する機能の低下、食事をして胃が拡張したときの胃壁の過敏性の増加(胃の壁が伸ばされると苦痛を感じる)、胃粘膜の過敏性の増加などが指摘されるようになりました。

症状

世界の医師たちで構成されるローマ委員会によって、機能性胃腸症は次の2つの症状に分類されています。

食後愁訴症候群
 食後のもたれ、膨満感、はりが中心

心窩部痛症候群 心窩部に痛みを感じる、放散痛がある

診察

胃部症状のある方は、血液・尿検査診察のうえ内視鏡検査と超音波検査受けることになります。。胃外に病気の確認にCTなどを受けて、胃に胃炎がない(ピロリ菌の感染もない)、潰瘍がない、胃がんがないこと、膵臓・肝臓・胆嚢等にも異常がないことを確認する必要があります。 

診断


食欲の低下、体重減少しているか?あるいは食欲は旺盛で暴飲暴食傾向にないか?
胃痛を伴うか否か?胃部膨満が主体か?などで切り分けをしていきます。

治療

投薬療法

区分に応じて薬を選択していきます。区分をせずに型どおりに胃薬をだしても症状の改善が得られないことがあるため、区分に応じて適切な薬を選択することが必要になります。

オーソドックスな処方例は

(1) 胃酸分泌抑制剤 ガスターなど
(2) 胃機能改善薬   ガスモチンなど
(3) 消化酵素剤    ベリチームなど
(4) 制吐剤       ナウゼリンなど
(5) 各種の漢方製剤 六君子湯・案中散など
(6) 胃粘膜防御剤   セルベックスなど

などを併用していきます。

日本国際消化管運動研究会は、2004~05年、この疾患とみられる患者1000人を対象に、胃腸の運動を促す薬(モサプリド)の臨床試験を実施。モサプリドを服用した患者の91%で症状が改善し、有効性が確認された。一方、効果のはっきりしない粘膜保護薬(テプレノン)を服用した患者で良くなったのは52%だったが、これは薬効のない偽薬(プラセボ)を使った海外の試験データと同程度の改善率。患者の半数は、薬を飲むという安心感で症状が改善することが示されました。

膵炎にはフオイパン、機能性胃腸症にはモサプリドを使用する以外はほぼ同じお薬です。

食事療法

膵炎と同じく食事療法が大切です。

空腹の時間帯を作り、胃腸を休める。
暴飲暴食をしない。1日3食、規則正しく食べる。
良く噛んでゆっくり食べる。脂っこいもの、甘過ぎるものを控える。
コーヒーを飲み過ぎたり、深酒をしない。

生活の改善

機能性胃腸症にならないためには、規則正しい生活を送り、禁煙し、ストレスを貯めないことが重要です。膵臓ばかりでなく、、胃腸も脳の関わりが大変深く、他の器官に比べて精神的ダメージや心理的変化の影響を受けやすいものです。
膵臓に限らず、ストレスの溜まりにくい生活や、規則正しい生活を送ることはやはり重要だということでしょう。


*モサプリド クエン酸塩(5-HT4受容体作動剤) 商品名:ガスモチン

[ 2008/10/18 22:20 ] 膵炎 慢性膵炎 | TB(0) | CM(13)
ガスモチン
機能性胃腸炎と画像・採血に異常が出ない膵炎との区別はホントに難しいですね。
一番確実な判別方法は、ミラクリットやフサンで痛みが治まるかどうかでしょうか。
でも、テストするには高すぎる薬ですしね。
フオイパンは人によって効き目に差があるし、とどのつまりはどっちの病名でも処方されるお薬は大差ないよってところかな。

ところで。
ガスモチン。
懐かしくも、胸が痛むお薬の名前を発見いたしました。
これも幻覚でしょうか。。。?
[ 2008/10/19 18:38 ] [ 編集 ]
ここは
私もミラクリッドで楽になったので、慢性膵炎でいいんでしょうか。
できればFDが望ましいんですが、残念です。
ミラクリッドは大好きです。

ガスモチン、胸が痛むお方の代わりに毎食飲んでますよ。
しかも、便秘対策でね…。
[ 2008/10/20 01:45 ] [ 編集 ]
膵炎患者にもガスモチンはよく処方されていますし、六君子湯・案中散などもメジャーですからフォイパン以外はほとんど変わらないですね。

FDでよく処方される安定剤なども膵炎でも処方されますし、急性増悪がおこれば膵炎に間違いないでしょうが、これも移行期以後は起こらなくなりますから、画像判断と血液検査を総合してと言うことになりますね。

ちなみに、膵臓が腫れているのは膵炎ではないようです。
膵炎の場合は荒廃して逆に膵臓は萎縮している状態になっているそうです。
[ 2008/10/20 12:25 ] [ 編集 ]
やったー!
>ちなみに、膵臓が腫れているのは膵炎ではないようです。

わーぃ、わーぃ(●^o^●)やっぱ膵炎じゃないんだー!
[ 2008/10/20 23:24 ] [ 編集 ]
トロロさんのは腫れてるんじゃなくて肥大してるんでしょう?(笑)
[ 2008/10/21 10:33 ] [ 編集 ]
肥大?それって肥えてるっちゅう事かいな?
膵臓もデブった?おぃおぃ。あ、でも内臓脂肪凄そうだ、私(;´▽`A``
肥大と腫れてるのって違うのか。
え?じゃ肥大だと膵炎で腫れてるのは違うの?あたしゃどっちじゃーーー?
[ 2008/10/21 14:05 ] [ 編集 ]
腫大と肥大があってどう区別するのかは不勉強ですが、どこかで違いがあるのでしょうね。
部位によって呼び方がちがうのか、症状によって違うのか調べてみますね。
[ 2008/10/21 14:20 ] [ 編集 ]
いつもお勉強させて申し訳ないっす。よろしくヾ(_ _*)
[ 2008/10/21 16:17 ] [ 編集 ]
「ステッドマン医学大辞典(PC版)」では、「腫大」とは腫脹(炎症や腫瘍が原因で身体の一部がはれること)を原因とするもので、「肥大」とは、組織あるいは器官が通常の容積よりも大きさを増した状態。となっていますが、前立腺肥大症は前立腺腫大による尿道の閉塞が現れる。などと素人には理解しにくい用い方をするようです。

ただの腫れじゃなくて、腫瘍、腫大なら膵炎の条件の一つにはいりますよ。この違いも後ほど調べたいと思います。(笑)
[ 2008/10/21 16:51 ] [ 編集 ]
ありがとう!
私はきっとただの腫れじゃ。うん、そうだ。きっと…そう(笑)。
[ 2008/10/21 17:21 ] [ 編集 ]
えっ
腫れと肥大は違うの?
わたしゃ同意語だと思ってたよ
殿は「腫れてる」といい、小姓は「肥大してる」と言ってました
同じ病院でも統一されてません
どうすればいいんですか?
[ 2008/10/22 20:33 ] [ 編集 ]
うちの病院でもまちまちです。(笑)
統一したり明確に分ける必要がないのでしょうか?
でも、医学辞典や病名などでは区別してあって論文提出の時にはチェックされるそうです。
肥大しているよりは腫大しているのほうが聞こえはいいですね。腫れはひきそうだけど、肥えてるのは治すの難しそうだし。(笑)
[ 2008/10/23 13:01 ] [ 編集 ]
あゆ
デブか・・・(笑)
[ 2008/10/23 14:08 ] [ 編集 ]
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