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腫瘤形成性膵炎

腫瘤形成性膵炎 慢性膵炎の一種です。

膵が限局性に腫大、あるいは腫瘤を形成し膵管を圧迫しているようにみえます。

膵癌では腫瘍が膵管を圧迫して、膵管が狭窄を起こすのですが、この腫瘤形成性膵炎の場合も同じようなことがおこります。近傍の膵管や総胆管にはしばしば狭小化所見が認められます。

膵の萎縮や主膵管の拡張および膵石を特徴とすることから、主な成因はアルコール性と考えられます。特徴としては自己免疫性膵炎と同じような病状・病態ですが、自己免疫性膵炎は高γグロブリン血症を伴うので検査によって判別出来ます。

自己免疫性膵炎とはその発症に自己免疫機序の関与が疑われる膵炎で、
次の(1)と(2)、あるい(1)と(3)があれば自己免疫性膵炎と診断します。
(1)膵臓が腫大し、膵管が細くなっている。
(2)血液検査で、免疫グロブリンが高値を示す(高γグロブリン血症、高IgG血症、高IgG4血症)か自己抗体が存在する。
(3)膵臓の組織に特徴的な所見がある。
中高年の男性に多く、黄疸、上腹部不快感、糖尿病を認めることが多いのが特徴です。
自己免疫性膵炎ではステロイド治療が有用ですが、膵臓癌との鑑別が重要ですので、膵臓の専門家を受診されることを勧めます。


前述したように、切除してから癌ではなかったとわかることもあるほど、判別が困難な例もあるのですが、一般的に鑑別する方法は、

腫瘤形成性膵炎浸潤性膵管癌とは異なり、CTにて腫瘤内に石灰化を伴うことがあります。

またCT,MRI,ERCPにて腫瘤内の主膵管が閉塞せずに貫通している状態にあります。

膵癌ではガタガタで局所的におこりがちな狭窄が、腫瘤形成性膵炎では、膵癌と比較し広い範囲でなだらかな場合が多い。

膵癌は浸潤早期から膵周囲の脈管、とくに膵周囲静脈の閉塞を伴うが、腫瘤形成性膵炎では、膵周囲組織の濃度上昇などの異常所見がみられる場合でも膵周囲静脈の閉塞が乏しく貫通していることが多い。

CA19-9などの腫瘍マーカーも、CA19-19は膵癌で67~73%に上昇を認める、もっとも感度の高い膵癌の腫瘍マーカーですが、stageⅠでの陽性率は5%以下であり、慢性膵炎そのものも通常の場合より高値を示すため決め手にはなりません。

膵液解析としては、細胞診とK-ras geneの点突然変異の解析が一般的に行われています。
最近では、分子生物学の進歩に伴い,p53,APC,DPC4,テロメラーゼなどの膵液解析が行われているようです。
細胞診は特異度は高いが感度が低く、偽陰性の率が高、膵癌に対する膵液細胞診の陽性率は30~70%と幅があり、診断が難しいとされています。
膵管生検(病変のある臓器から組織を一部取り出し、顕微鏡で観察する検査)などとともに、これらの検査はERCP,EUSなどで行うため患者の負担も大きくなりまが、画像上酷似しており、鑑別が困難な場合はやはり生検を行わなければ、膵がんなのか、腫瘤形成性膵炎なのかの確定は非常に難しいと言えます。

生検で組織を取り出し、顕微鏡で観察するこの方法を病理組織検査といいますが、その方法には以下の3つがあります。

臓器組織の一部を針やメスで採取する(ERCPやEUSなどの検査を行いながら、病変部から組織を採取することも含まれる)

術中迅速病理診断
(手術をしながら、病変組織を切り取って速やかに検査し診断する)

手術で摘出した臓器や組織について、悪性細胞の有無などを検査する方法

以上のように、結局、切ってみなければわからないと言う場合もあるのが、腫瘤形成性膵炎です。


術中迅速病理診断
の場合は良性と判断された時点で手術を中止する場合もありますし、慢性膵炎(腫瘤形成性膵炎)に対する外科的手術に切り替える場合もあります。

*大阪成人病センターでは、膵を膵頭部、膵体部、膵尾部に3分割して術中迅速病理診断により、必要な部分だけを切除して残りの部位を縫合するという術式ですい臓癌に対する施術を行い術後のQOLを高くするようにされているケースもあるようです。

[ 2008/08/20 20:32 ] 膵炎 慢性膵炎 | TB(0) | CM(3)
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[ 2008/10/17 21:56 ] [ 編集 ]
はじめまして、私も腫瘤形成性膵炎の膵癌の鑑別にERCO、EUSを受けました。
この二つの鑑別は非常に難しいものだそうです。
私の場合は膵癌を否定されて、無事だったのですが、上記の検査でわからなければ、切除する予定でした。
なんといっても膵癌であれば、まったなし、時間との勝負になってしまいますからね。
膵臓病というのは周りの助け無しでの療養・回復は非常に困難なものです。
大変だでしょうが、拾った命と思って人生をじっくり味わって行きたいものですね。
[ 2008/10/20 12:16 ] [ 編集 ]
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[ 2012/10/08 00:45 ] [ 編集 ]
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