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元かかりつけ医訪問

先日、久々に元かかりつけ医を尋ねてみました。

「せんどぶり、なんしょったん?」というお決まりの挨拶から始まって雑談。(笑)

この先生、医局の時も開業してからも、急性膵炎での死亡例を膵炎に関しては一通りご存知のようです。現在、慢性膵炎で定期的に通院してくる患者は10名ほど、FOYもフサンも置いてらっしゃいます。
しかも365日営業だからプチ増悪時には便利です。

もちろんホントの増悪は総合病院へまわすらしいですけど。

現状をさらりと説明すると、

「膵臓の腫れ位はおとなしくしてたら治るけど、狭窄はもう治らないね。ステントも入らないでしょ。」

「PFDで40%だと移行期くらいかなぁ、うちに来てる人はみんな10%台ですよ、まだまだ2,3年は大丈夫でしょう」

「非代償期になっても痛みが出る人はいてますよ。たいがいは腫瘍ができてるんだけどね。のう胞とかならエコーで見つかる事もあるからまめにやったほうがいいですよ。」

と、エコー(外部超音波)をしていました。

「輪郭がかなりやられてるね。こっちから見えるとこより裏の方がひどそうだ。」

「慢性病だから、食事には気をつけてますよね?」

「えぇ、それはもう!」

薬は何を飲んでいるのか聞かれたので、「フオイパン・パリエット・ベリチーム・ビソルボン・ハルシオン・マイスリー・ユーロジン・アモパン・レンドルミン・5HT2A、ボルサポ、レペタン、エレンタール」と答えました。

このうちフオイパン鎮痛剤、眠剤に関しては先発薬のままにしておいた方がいいよとのことでした。

 患者さんの窓口負担の大きさは、薬品関係に関しては基本的に医療機関の利益と関係ありません。先発品はほとんど薬価差(普通保険請求額と医療機関の仕入額の差を指す)はゼロなので、薬そのものに関しての利益は期待できません。上記の場合113円、あっても1円とか2円。対してゾロの場合、薬価差が30%とか余裕であるので12円の内4~5円程度は利益になるそうです。

院外処方箋の場合も含めて、ゾロを指定するとその報奨金が出ます。つまり、医療機関にとってみると、基本的にゾロを出した方が儲かるシステムになっているそうです。

 にもかかわらず、医者がゾロに消極的なのはやはりゾロが「信用できない」からだそうです。 DDSも安定性もまともにテストされてない、開発能力のないコピー屋が適当に捏ねたような薬なんか信用できん、というのが正直なところだそうです。副作用情報に関するフットワークの悪さもあります。彼らの価格設定にはその「コスト」は先発メーカーほどに含まれていないのだから当たり前です。

 実際、薬学会で報告された例ですが、とある高脂血症治療薬でゾロは開封後の安定性が極端に低くてシャレにならない、というモノもありました。別件で、余所から回ってきた患者さんでゾロを飲まされていたのを先発品に切り替えたら(単にそんな変なゾロの在庫がなかった)劇的に数値が良くなった、という例もあります。

この有名な高脂血症治療薬の場合、先発品の10分の1。1錠10円程度でいかがですかとくるそうです。
大量に購入すればさらに割り引くそうです。後発品の定価の25%以下です。
原材料はイスラエルからの輸入だそうです。
ところで、これら後発品の高脂血症治療薬が販売された時、市販後調査(安全性の確認)を
求められました。ところが、テレビで宣伝しているジェネリック製薬会社は、テレビCMには
金をかけるが、市販後調査は結局どこも行わず、厚生労働省もあきらめたそうです。
もちろん全てのゾロがダメという事もないですが、お金は儲かるが、先発品から切り替えて同じように効くという保証がまるでないわけで、片っ端から無条件に切り替えるなんて怖くて出来ないそうです。

最近先発薬メーカーの後発医薬品のCMで渡哲也さんが、「どんな薬をつかっているか」ではなく「どこの薬を使っているか」患者さんも考えてください。と言っています。
信頼できるメーカーが後発医薬品を製造するというのが、今現在できる最善の策のひとつではないでしょうか?患者のためを考えるなら...

また、薬効についても後発品にもよいものがまったくないとは思っていません。
ジェネリックによってはよいものもあるだろうとおもいます。
特に私が良く使う静脈麻酔の薬では、先発品のディプリバンと比べて後発品の丸石製薬プロポフォールのほうが明らかに患者さんの苦痛(ディプリバンは注射したときに血管痛がある)が少ないそうです。
私の場合はディプリバン出ないと効かないので(いや、ディプリバンでさえ効かないのですが...)
ディプリバンを使っていますが、丸石はそこそこ大きな会社なので医療側への情報提供もそれなりにしっかりしているそうです。ただし薬価差は3割しかありません。

しかし、トラブルがあったときに(アナフィラキシーとか)臨床に使えるデータを蓄積しているジェネリックメーカーは数少なくて(自社の薬を発売後追跡して有害事象がどれぐらいあったかデータを蓄積している会社が少ない=私が、薬剤アナフィラキシーを起こした時は先発薬MRが3時間後にはデータを持ってきていました。もちろん一報は10分後にFAXではいっていました。)いざというときに情報をすぐよこしてくれる
(24時間365日体制で情報をくれる)ジェネリックメーカーはないんじゃないかとかかりつけ医はおっしゃっていました。

ここからは、以前のエントリーであったなぜホイパンやPPIは高いのか?について、
主曰く「MRによると、ジェネリック対策で厚生労働省は新薬に対してはメーカ希望価格より高い値段を強制的につけて売り出させているそうです。
このため、最近では医師もびっくりするような値段の薬剤が増えているそうです。高くて使い難い薬剤に使用としているのでしょうが、逆に売れると医療費をあげてしまう結果になっています。
フオイパンについては、主成分は同じ(はず?)でも薬剤に加工する段階でのノウハウで全く違う薬剤になってるようです。ゾロを飲んだら溶けずにそのまま便に出てきたというお話が以前にありましたね、また、データシートでもAUCやCmaxが明らかに違うようです。こういったノウハウが30年以上も後発品を寄せ付けないれ理由でもあるそうです。

薬剤師さんに後発医薬品への変更についても予告どおり、聞き取り調査を行ってきました。
これはまた別のエントリーで。

来週は暑くなければ小野薬品工業にFOYについてインタビューしに行く予定です。

[ 2008/07/26 14:55 ] 膵炎 治療・療養 | TB(0) | CM(2)
開業医
開業医のセンセの出身はもしかして・・・?(笑)

マシンガントークによるジェネリックの説明どうもです。
とてもわかりやすかったです。
先発品を使っている医療者は患者に損をさせてるのですよ、というイメージの厚生労働省のCMには困ったものですね。
現在のジェネリックでは安心して使えない状態であるという問題を早く解決して貰いたいものですね。
[ 2008/07/26 20:49 ] [ 編集 ]
>開業医のセンセの出身はもしかして・・・?(笑)

そうです、悪徳金満医師です。(笑)
[ 2008/07/28 15:33 ] [ 編集 ]
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