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腫瘍マーカー検査

感動的な膵臓癌患者のスピーチを御紹介したついでに、腫瘍マーカーについても書いておきます。

急性膵炎すい臓癌を原因として起きる事もありますし、慢性膵炎から膵臓癌になる確率は普通の人に比べてかなり高くなります。
血液検査の時に腫瘍マーカー検査を同時に行っている人も多いのではないでしょうか?

腫瘍マーカー(Tumor Marker)とは、癌の進行とともに増加する生体因子のことで、主に血液中に遊離してくる因子を抗体を使用して検出する臨床検査のひとつです。

癌の本質は「遺伝子の病気」です。すなわち、原因は発癌物質・ウイルス・放射線等さまざまですが体細胞の遺伝子が障害を受け、細胞の増殖・分化・組織形成の調節にかかわる遺伝子異常が複数蓄積した結果、宿主の制御を受けずに無限に増殖・浸潤・遠隔転移して宿主を殺す能力を持った癌細胞が誕生します。
 大部分のTMについては、癌細胞の遺伝子異常により物質合成の調節が狂って、本来その組織で産生していた物質が正常の調節を受けず過量に産生されたり、未熟な細胞で産生されるような物質(肝癌のAFPなど)が作られるようになったものと考えられています。また、組織破壊や細胞極性の乱れにより血中へのTM流入が増加するのもTM上昇の重要な機序です。(たとえば、CEAは、本来、正常細胞の管腔面に発現し管腔内に分泌される物質ですが、癌では細胞全体に発現し、間質液・リンパ管を通じて血中に流入します。)


TMの多くは腫瘍細胞が産生する物質ですが、正常細胞が産生する物質もTMとして利用されることがあります。

 エラスターゼ1

膵癌のTMとされているが、膵癌による膵管閉塞により膵腺房細胞から逸脱するものです。

 CA125

卵巣癌のマーカーであり、腫瘍でも産生されるが、良悪性を問わず漿膜が刺激された場合に血中に増加する漿膜刺激マーカーという性格もあわせもつ。これは必ずしも欠点ではなく、消化管・膵などCA125非産生性の癌については(肺癌は産生例あり)、良性の胸水・腹水・胸腹膜疾患さえ除外されていれば、癌の漿膜浸潤のマーカーとして利用できます。

 IAP(免疫抑制性酸性蛋白)

マクロファージや好中球が産生する急性相物質で、進行癌で陽性になるが癌特異性は低いのです。

現在、一般的に使用されているTMで、癌の時にのみ陽性となるものは存在しありません。癌患者のTM値の分布と健常人のTM値の分布は大きく重なり合っています。「血液でTMを測定すれば癌が診断できる」というのは幻想です。

 早期癌の定義は臓器により様々ですが、大まかに、小さく治癒が期待できる進行度の癌と考えると、その段階ではあきらかなTMの増加は認められないのが通常です。
 ただし、特定の癌の高危険群では、経時的にTMを測定して上昇傾向が認められれば、早期とは限りませんが、癌の発見のきっかけになることがあります。例として、肝硬変でのAFP・PIVKA-Ⅱ(肝細胞癌)、家族性大腸ポリポージスのCEA(大腸癌)、胞状奇胎娩出後のHCG(絨毛癌)、などがあげられます。


 また、TMがカットオフ値以下であったからといって、癌を否定することはできません。

 TM陰性の進行癌の存在

 肝細胞癌の1割以上はAFP陰性、大腸癌の15%はCEA陰性といわれています。癌の有無が不明な時にTMを測定しても進行癌の見落としが多少減る程度の効果しかないと考えておく方がいいです。
 なお、個々の症例でTMが上昇しない原因は明らかでないことが一般です。(CA19-9やAFPについては、先天的に合成できない人が存在することが知られています。その他、抗TM自己抗体によるTM低値も存在するようですが、臨床的意義はよくわかっていません。)

 経時的観察の重要性

 TMのカットオフ値はワンポイントで判断する場合の目安に過ぎありません。経時的に測定して明らかな上昇傾向がある場合は、カットオフ以下であっても癌の可能性を考えなければなりません。

[ 2008/06/23 01:30 ] 膵炎 治療・療養 | TB(0) | CM(3)
私は まだ腫瘍マーカーの検査はしてないとおもいます!多分…(解って無い。)
ガン細胞って、みんな必ず持ってるものですよね(汗)
やっぱり癌って膵臓にかかわらず遺伝とかあるんでしょうか…
[ 2008/06/23 23:00 ] [ 編集 ]
最初の頃、腫瘍マーカー検査して数値が出ちゃって
Drに食いついて質問しまくったら(膵炎でも出るとの答え)、その後検査はなし。
いいのか?と逆に不安になって聞いてみると「あまりあてにならないから」と。
たぶん、変に不安に陥るのならって事でやらなくしたんだろうなー。

空港の金属探知機みたいな感じで体の中の癌が一瞬でわかるといいのにな~。
[ 2008/06/23 23:26 ] [ 編集 ]
チエコさん、癌は遺伝性が強いようですよ。問診の時に家族の中に癌にかかった人がいないかどうかは必ず聴かれます。

トロロさん、空港の金属探知機みたいな感じでというのは、現状ではPET検査がそれに当たると思います。まだまだ、改良の余地があり普及しているとはいいがたいのですが。
[ 2008/06/24 13:20 ] [ 編集 ]
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