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血液検査 腎臓

腎機能検査の読み方のポイント

 通常は、血中クレアチニン値が上昇していなければ大きな問題はないと考えてよいのです。
 クレアチニンは肝で産生されたクレアチンが筋で代謝されて生成するものです。クレアチニン産生量は筋肉量に比例します。
 クレアチニンは尿から排泄されるので、その血中濃度は腎機能を反映します。1mg/dL前後であれば腎機能には大きな問題はありません。逆に、腎機能が正常なら血中クレアチニン濃度は筋肉量を反映しており(だから女性は男性より低いし、筋萎縮があれば低めになる)、個人ではほぼ一定です。たとえ基準範囲内であってもクレアチニンの上昇傾向がみられたら、腎機能が低下してきていると考えて警戒が必要です。
 なお、肝不全ではクレアチン産生が落ちるため腎機能の割にクレアチニンが低くなることには注意しなければなりません。

クレアチニンクリアランス検査


クレアチニンクリアランス


 クレアチニンの場合、尿には糸球体でこしとられた量がほぼそのまま出ていく。したがって、クレアチニンの尿への排泄速度をクレアチニンの血中濃度で割れば、糸球体で原尿がろ過される速度(GFR)、すなわち腎機能のかなめのところが算出できます。
 クレアチニンクリアランスはクレアチニン血中濃度の逆数にほぼ比例し、その人の体格・筋肉量を思い浮かべながらデータを読めば、血中クレアチニンだけでも大まかな腎機能の見当はつきます。(クレアチニンクリアランスの簡単な予測式として、[身長×0.55/血清クレアチニン]というのがあります。)

 しかし、糸球体血流量が健常人の三分の二以下に低下しないと、あきらかな血清クレアチニンの上昇としては認められないので、糖尿病・肝硬変等の危険因子のある人、侵襲の大きな手術や腎毒性のある抗癌剤使用予定といった場合は、クレアチニンクリアランスも実測しておくのが望ましいのです。
 クレアチニンクリアランスが正常で検尿にも所見がなければ、腎疾患がないとはいいきれありませんが、腎機能にまず問題はないと考えていいです。ただし、現実には、24時間蓄尿が十分にできなくて誤って悪い結果が出ることが少なくないので注意を要します。(2時間尿を使用して検査すれば蓄尿の失敗の問題が軽減されるが、煩雑だし、尿量の少ない場合・残尿のある場合は不正確になります。)

PSP試験


 静注した色素の尿への排泄速度を見て腎血流量や近位尿細管の機能を評価する検査ですが、最近はそれほど高く評価されず、あまり実施されません。

BUN(血中尿素窒素)


 BUNとは血中尿素窒素(blood urea nitrogen)のことで、蛋白中の窒素の最終代謝産物である尿素の量を含まれる窒素量であらわしたものです。腎から排泄される物質なので腎機能が低下すると上昇するが、蛋白代謝の指標でもあることを忘れてはなりません。
 BUNについては、通常は上昇が問題になる(肝不全等で低下することもないではないが)。
 BUNの上昇を見たら以下の病態を考えます。

腎機能低下


尿からの排泄が障害され蓄積して上昇します。

脱水


血液が濃縮され、尿への排泄も低下して上昇します。

消化管からの蛋白負荷


大量の消化管出血があると腸管から血液の蛋白が吸収され代謝されて上昇します。

組織の異化亢進


飢餓、外科的侵襲後、重症感染などでは体蛋白の分解が亢進して上昇します。

 鑑別のポイント

クレアチニンが増加しているか?


クレアチニンが増加していなければ、通常は腎機能の問題でないと考えてよいのです。

クレアチニンとの比は?


通常の蛋白代謝状態なら、BUNはクレアチニンの10倍前後の値になります。もしクレアチニンの何十倍もあれば、蛋白代謝亢進(侵襲、消化管出血など)があると読む。

[ 2008/06/10 05:29 ] 膵炎 治療・療養 | TB(0) | CM(0)
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