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血液検査 肝臓 2

LDHは何の役に立つのですか?

 GOT・GPTに次いで肝疾患でよく測定される逸脱酵素がLDH(乳酸脱水素酵素)です。 LDHは肝特異性はなく、あらゆる組識に万遍なく含まれます。GOTとの比較で病態の鑑別に使うほか、血液疾患や悪性腫瘍(特に白血病、リンパ腫など)のマーカーとして利用されます。 肝疾患でLDHを測る意義は三つあります。

GOT・GPTの上昇の原因が明確でないとき


GOTに比しLDHの上昇が目立つ場合は肝実質障害以外の原因で逸脱酵素の上昇が起きている可能性が高いです。慢性肝炎では一般にLDHはあまり動きません。

肝細胞の壊死の評価


肝疾患でGOT・GPTとともにLDHも著増しているときは肝細胞の壊死が強いと考えます。

肝腫瘍


GOTとGPTがあまり動いてないのにLDHとALPが著増していたら、肝に腫瘍が存在する可能性が高いです(理由はもう一つ明確でありません)。

肝予備能を見る項目は?


 肝臓は人体の物質代謝、すなわち必要な物質の合成と有害物質の解毒の中心です。(血清蛋白の9割以上は肝で合成されます。)肝のこの機能は生存に欠かせないものなので相当な余裕がとってあります(肝の三分の二を切除しても生存し、数カ月で再生します。)肝臓の物質代謝能力の余裕のことを肝予備能と呼びます。
 肝予備能の検査が本来の意味の肝機能と考えてよいのです。肝硬変の人の生命予後は肝予備能との相関が高いです。

A.物質合成能の検査


アルブミン


100%肝で合成される蛋白ですが、肝機能低下以外に、炎症による合成抑制、栄養不良、腎や消化管からの漏出(ネフローゼ、蛋白漏出性胃腸症)など、さまざまな原因で低下します。
 アルブミンは著しい肝機能低下ではじめて低下するし、また、半減期が長い(2~3週間)ので肝機能の変化の反映も遅いです。しかし、アルブミンは血漿の膠質浸透圧維持の主役であり、アルブミンの低下は肝硬変での浮腫や腹水の出現に直結するので、肝予備能評価の基本的項目として用いられます。

プロトロンビン時間(PT)


血液凝固に関与する蛋白は、もっぱら肝で合成され、半減期が数時間から2、3日と短いので、現在の肝機能の評価に最適です。特に劇症肝炎のモニターには欠かせありません。急性肝炎でPT50%以下は要注意であり、40%以下は劇症化を考えなければなりません。
 なお、ヘパプラスチンテストは肝機能評価用に作られた凝固検査ですが、臨床上の意義はPTとほぼ同じと考えていいです。

コリンエステラーゼ(Ch-E)


アルブミンと動きはよく似ています。
 なお、アルブミンの上昇が臨床的に問題になることはありませんが、Ch-Eの場合は肥満による脂肪肝やネフローゼで上昇するのが特徴です。

コレステロール


肝はコレステロール合成の主役である上に、血中でのコレステロールの輸送を担うリポ蛋白の合成も行っています。
 血清コレステロール値には個体差、生活習慣などの影響がかなりありますが、コレステロールが基準範囲を大きく下回る場合は、かなり重症の肝予備能低下があると考えてよいのです。
 なお、胆道閉塞があるとコレステロールが胆汁中に排泄されず蓄積するので上昇してきます。すなわち、コレステロールは胆道閉塞のマーカーという側面もあることに注意する必要があります。

B.解毒・排泄能の検査


ICG負荷試験


緑色の色素、インドシアニングリーン(ICG)を静注すると急速に肝細胞に取り込まれ胆汁中へと排泄されます。血中ICG濃度の減少速度から肝機能を推測することができる(静注後に経時的に採血する方法と指先に光源とセンサーを装着して血中濃度を測定する方法があります。)
 肝予備能評価法として高く評価されているが、黄疸の人ではビリルビンと排泄が競合するため、正しく評価できません。ICG試験はあきらかな黄疸がない人で実施する検査です。(なお、肝硬変で、胆道閉塞がないのに明らかな黄疸があれば、ICG試験をするまでもなく、肝予備能は著しく低下し予後不良と考えられます。)

アンモニア


アンモニアは毒性の高い蛋白の代謝産物で、肝はアンモニアを尿素に変えて解毒できる唯一の臓器です。
 肝不全では主にアンモニアの蓄積により、振戦・昏迷などの中枢神経症状(肝性脳症)があらわれてきます。
 ただし、アンモニアの血中濃度は、肝機能以外に、食事からの蛋白の摂取量やその質、腸管内の細菌の繁殖状態にも大きく左右される(逆にいえば治療の余地がある)。したがって、肝予備能の検査というよりは、肝性脳症の治療のマーカーとして用いるのが通常です。

慢性炎症マーカーとは?


 GOT・GPTは現時点の肝細胞の障害をあらわしているのに過ぎず、それがどのくらい続いているのか、炎症性のものなのか、炎症の程度はどうか、といったことはわかりません。そこで、慢性炎症のマーカーが肝機能検査の中に取り入れられているわけです。 慢性肝炎の炎症の程度は、基本的にガンマグロブリンが多いかどうかを目安にする(CRPは肝炎の評価には使えない)。具体的には、蛋白分画検査でガンマグロブリンが増加してないか、または、A/G比(アルブミングロブリン比、総蛋白-アルブミン、すなわちグロブリンでアルブミンを除算して求める)が低下してないかをチェックすればよいのです。 他にガンマグロブリンの変化を間接的に見る検査としてZTT(クンケル)、TTT(チモール)などの膠質反応がありますが、これらは生化学検査が未発達の時代の遺物で、使用されなくなる傾向にあります。

慢性肝炎の炎症の程度の評価


慢性肝炎
の炎症が強いほど、また長期に持続しているほど、ガンマグロブリンの上昇が著しいです。肝硬変の多くは慢性肝炎の終末像と考えてよく、慢性肝疾患では、ガンマグロブリンが上昇しているほど肝硬変への移行(現在および将来)の確率が大とみなすことができます。

脂肪肝慢性肝炎の鑑別の補助


肥満
飲酒糖尿などで脂肪が肝臓に蓄積することがよくあります。これを脂肪肝といい、GOT・GPTの軽度の上昇もよく伴っているので慢性肝炎と紛らわしいです。特に肝炎ウイルスマーカー陽性の人ではGOT・GPT上昇の原因の判定が困難です。しかし、過栄養性の脂肪肝のみでは慢性炎症マーカーが上昇することはないのがヒントになります。(非活動性の慢性肝炎ではガンマグロブリンが基準範囲のことも多いので、慢性炎症マーカーが陰性だから慢性肝炎ではないとはいえません。)

 なお、いうまでもないことですが、慢性炎症マーカーが異常だからといって、肝疾患と短絡してはなりません。ガンマグロブリンは、高齢者では高めであり、慢性炎症(特に慢性関節リウマチなどの膠原病)や多発性骨髄腫においても著増します。

[ 2008/06/07 00:34 ] いろいろ 趣味 | TB(0) | CM(1)
肝機能と病気
最近増えている病気で『原発性胆汁性肝硬変』というものがありますが、これは飲まないのに肝機能があがり(といっても基準値の2~3倍ぐらい)、エコーでも異常はすぐには見られません。
というのも『肝硬変』という病名なのに、これは病気の最終的な状態だからです。
最近はドクターにもこの病名が浸透し、飲まないのに肝機能があがっている(GOT、GPT、γーGTP等)場合は抗ミトコンドリア抗体を調べて陽性ならこの病気と判断するようです。
飲まないのに肝機能高いわぁ、でもウィルス性じゃないのにおかしいな、と思う方は一度調べてみましょう

・・・と追加記事のように書いてみました(笑)

薬剤で肝機能があがる場合はGPTのが高いんだよね?
[ 2008/06/07 07:31 ] [ 編集 ]
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