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膵の生化学検査 1

いつも検査していただいている病院の臨床検査部の資料から

膵臓は、消化液を分泌する外分泌臓器ランゲルハンス氏島からインシュリングルカゴンをはじめとするホルモンを分泌する内分泌臓器、という二つの顔を持っています。

膵の生化学検査は、膵の障害や炎症の検査(膵酵素検査)、外分泌機能の検査、内分泌機能の検査の三つに分けて考えます。検査の値に関しては以前に書いたので割愛します。

アミラーゼ(でんぷん消化酵素)をはじめとする膵関連の生化学検査項目の多くは、膵で産生され膵液中に分泌される消化酵素です 。

膵酵素の見方のポイント

膵炎・膵障害の程度とは並行しない

肝炎の場合、例外はあるものの、GOT・GPTの値が肝細胞の障害・壊死を密接に反映します。ところが、膵酵素については、値と膵炎の程度・経過は一致しない事が少なくなく、慢性膵炎では発作時以外は上昇していないことも多いです。

低値にも意味がある

肝疾患ではGOT・GPTの低値は通常問題にされありませんが、膵酵素の低値は慢性膵炎膵癌などによる膵の著しい荒廃を示唆します。

腎不全で上昇する

腎不全では血中に蓄積するため、膵に異常がなくとも高値になります。

施設間差が大

GOT・GPTについては、近年、どこの施設でも同じ値が得られるようになってきたが、膵酵素はまだ試薬による差が大きく、他施設の数値と比較するのは困難です。

膵酵素の上昇

急性膵炎・慢性膵炎の急性増悪

膵腺房細胞の障害・壊死により膵酵素が血中に逸脱します。

膵管内圧の上昇

膵液が欝滞すると膵酵素が血液に流入します。膵癌やERCP後の膵酵素上昇が代表例です。

膵を刺激する種々の病態

腹腔内の炎症や病変で膵が刺激されると、膵自体には問題がなくても膵酵素が上昇することがあります。

膵仮性嚢胞

急性膵炎の際に滲出液が後腹膜等に蓄積して仮性嚢胞を形成すると、膵炎が落ち着いていても仮性嚢胞経由で膵酵素が血中に流入するため膵酵素高値が持続する場合があります。

膵以外の起源

膵酵素のうちで膵外の産生が特に問題になるのはアミラーゼです。 アミラーゼは唾液腺に大量に含まれており、おたふくかぜをはじめとする唾液腺疾患で上昇します。また、肺や卵管にも分布しており、まれに肺や卵巣の腫瘍が唾液腺型のアミラーゼを産生することがあります。
 その他、リパーゼ、エラスターゼ等も、膵外産生分が存在するため、膵全摘後ゼロにはなりません

腎からの排泄障害

腎不全があると膵酵素は2,3倍ぐらいに上昇します。
 また、腎機能が正常であっても、アミラーゼが免疫グロブリンと結合して腎から排泄されにくくなり血中に蓄積する例がしばしば見られます。これをマクロアミラーゼと呼びます。(特に病的意義はありません。他の膵酵素でも同様の現象がまれにみられます。)

いつもの病院では、すい臓病患者の生化学検査ではアミラーゼはでてきません。
主にに重視する膵酵素は膵アミラーゼリパーゼです。
よく知られているように、慢性膵炎では膵アミラーゼ・リパーゼともに高値を示すとはかぎりません。
また、これらが高値だというだけで膵疾患と決め付けてしまうのはきけんです。
他の疾患を見逃すと取り返しの付かないことになってしまいますから、この病院では他の疾患の可能性を除去出来るまでは、それだけで膵疾患と決め付ける事はありません。

[ 2008/06/06 10:52 ] 膵炎 治療・療養 | TB(0) | CM(0)
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