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膵炎 急性時の治療薬

膵炎の急性時の治療薬と言えば、FOYフサンミラクリッドの三つが定番で日本での治療では必ずと言っていいほど使われています。(他方、日本以外では使われることはありません。発売すらされていません)

前にも一度触れたのですが、

膵臓からは、トリプシンなどの酵素(酵素の中でも、「タンパク質を切断する酵素」をプロテアーゼと呼びます)が分泌されます。もともとのトリプシンの働きは、胃を通り抜けたタンパク質を切断して、消化管から吸収されやすくすることです。膵管から正常な状態で流れ出している間は、問題なく働いているのですが、膵管が石で詰まったり、膵管が細くなっていてスムーズに流れなくなっていたりしてあふれ出すと、トリプシンは膵臓自身や消化管を構成するタンパク質を消化してしまうことがあります。

この状態を膵炎といいます。急性膵炎は、非常に危険な病態で、臓器の消化が進み、適切な処置がされないと死亡に至ることもあります。なので、迅速にこのトリプシン酵素を押さえ込まなければなりません。

この時に使われるのが、プロテアーゼの働きを抑制する薬=蛋白分解酵素阻害薬です。

フサン   (鳥居薬品、主成分メシル酸ナファモスタット、3,867円)
ジェネリック
       ロナスタット、ナオタミン、ナファモスタット、バスロン、
       コアヒビター、ナファン、モスタート、オプサン、ブセロン、
       サメット、べラブ、ブイベル、ナファタット、ナファストン、
       ストリーム、ファモセット、(712~1,227円)

FOY    (小野薬品、主成分メシル酸ガベキサート、985円)
ジェネリック
       レミナロン、パナベート、ソクシドン、エホバミン、メガサード、
        ブロビトール、アガリット、アロデート、メクロセート、
        バナベート(117円~357円)


ミラクリッド (持田製薬、主成分ウリナスタチン、3,177円 )
ジェネリック
      ブラドール ユーティニン エストチン ラインクルト


薬価は改定の都度微妙に変わります

今回、私はFOYは不適になったので、フサンのアレルギーテストをしてみます。成分自体が似通っているので同じようになる可能性は高いのですが、日本では重症時にフサンの動注が出来なければ死亡率が4倍に跳ね上がってしまいます。ただし、使えるかどうかと言うと別の問題もあります。

どの薬品にも厚生労働省から薬品情報が出されていて、医療機関は従わなければなりません。

禁忌病名

 1. 類薬で過敏症の既往歴、本剤成分又は含有成分で過敏症の既往歴 記載場所: 使用上の注意
   注意レベル: 禁止


重大な副作用

 ショック、アナフィラキシーショック、血圧降下、頻脈、胸内苦悶、呼吸困難、皮膚潮紅、蕁麻疹
 記載場所: 重大な副作用 頻度: 頻度不明

つまり、私が使うとなると、保険診療からは外れてしまうかも知れないのです。

今、この国の行政では保険診療と保険外診療の混合診療は認められていません。つまり、保険外診療を少しでも行うと全ての医療行為が保険外診療になってしまい。高額療養費の適用も受けられないのです。これは私にとっては死活問題なので病院と話し合ってみます。

 

薬を変えてみるというのが、一つの手段なら、もう一つ、日本以外の国の治療法を行うと言う方法も提案されました。詳細はもう少しレクチャーを受けてからにしますが、日本以外のほとんどの国では上記の薬剤を使わないのですから、そして日本は医療については後進国なのですから検討してみる価値はあると思います。
まだテストはしていませんが、同じメシル酸を主成分とした蛋白分解酵素阻害薬フオイパンでもアレルギー反応が出るようでしたら、日常薬としてこれも使えなくなりますので、急性期の治療方法以外でも欧米式治療を取り入れなければならないと思っています。

問題はここでも保険適用ができるかと言うことです。医療崩壊状態のこの国に望めることは少ないのですが、出来ることをいろいろ試してみたいと思います。

[ 2007/12/19 17:45 ] 膵炎 治療・療養 | TB(0) | CM(4)
膵炎の薬
そう!日本の保険制度は本当にややこしくて、そして患者に冷たいです
フサンも急性膵炎に使用する量が保険できめられてるんですよね

私はFOYのジェネリックであるレミナロンが激しい静脈炎を起こすので、もっぱらフサン派です
(中心静脈カテーテルの時は問題なしでしたが・・・)
今まで大丈夫なものが、急にダメになるのであれば、フサンも今大丈夫でも、後々ダメになる可能性ありますよね
欧米式の膵炎治療法がどんなものか興味あります
[ 2007/12/19 19:26 ] [ 編集 ]
まさしく
欧米式は私も前から興味があったので、詳しくレポートしてみたいと思います。こういうとき(もとい、治療でも(^^♪)海外で現場に立っている同期や先輩、後輩がいる点で医局勤務医は役に立ちます。(笑)
今は海外とのやり取りもメール1本で出来ますからね。後は私の英語力だけです。

患者・勤務医・看護師が日本の行政の悪いところの犠牲になっていますね。勤務医は最大の圧力団体である日本医師会の会員じゃないのを知ったのは最近でした。
基幹病院の9割、普通病院の7割が赤字の中で一部開業医だけが肥えていますが、彼らが私欲のためだけに混合医療に反対しているそうです。
美容・整形系の医者なんてフオイパンやリパーゼ促進用の薬をバンバン処方してやせ薬として出していますし、ソセゴンやペンタジン、ロビノール、アモパンの過剰処方なんかもザラにやっています。
アレルギー系の医者もなんとか還元水レベルのことを平気で治療と称して行っていますし、ひどいものです。結局、悪化させてさらに患者を増やすと言うマッチポンプ経営ばかりです。そのうち実名で告発してやろうとたくらんでます。
医療崩壊と呼ばれて久しいですが、年金問題と同時にこっちの問題もちゃんとやって欲しいものです。
[ 2007/12/19 21:25 ] [ 編集 ]
薬の事情
日本の医療制度にはさまざまな問題か゛あることが解りました。私も膵炎の治療薬剤アロデートを使用してましたが、二回目の今回にアレルギーに落ちてしまいました。対処として担当医師がエストチンを使用するとのこと、この薬も落ちる可能性があることが解り不安です。外国の医療を視野入れて置かないと、つくづく解りました。でも治療費で圏外になりそう
[ 2008/09/01 14:49 ] [ 編集 ]
はじめまして、アレギ勇さま。コメントありがとうございます。

注射薬は特に反応が早くキツイので不安ですね。国民皆保険など優れた制度を持っているのに、それをうまく運用できないのはとても残念なことだと思います。

私は時々海外にも出かけますので、海外の治療法なども機会があれば記事にして見たいと思います。よろしければ、時々覗いてください。
[ 2008/09/02 16:00 ] [ 編集 ]
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