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膵癌診療ガイドライン 2009年版 1

「科学的根拠に基づく膵癌診療ガイドライン 2009年版」「膵癌取扱い規約 2009」が発刊されました。

変更点は

1.第1版の作成担当母体が日本膵臓学会膵癌診療ガイドライン作成小委員会であったが、今回は日本膵臓学会膵癌診療ガイドライン改訂委員会となった。
2.最新のエビデンス追加は、第1版出版後の新しいエビデンスの系統的検索を行い、さらに現在の日本の実臨床を勘案して推奨文を作成した。

CQ1-1  膵癌の危険因子は何か?

1. 危険因子を複数有する場合は、膵癌検出のための検査を行うよう勧められる。グレードB

2. 膵管内乳頭粘液性腫瘍 (IPMN)は癌へ進展することや膵癌を合併することがあるので、的確な診断と慎重な経過観察が勧められる。グレードB

膵癌患者の4-8%は家族歴に膵癌ある。(対照群に比べ13倍と高率)

遺伝性膵炎、家族性家族腺腫ポリポーシス、Peutz-Jeghers症候群、familial multiple mole melanoma症候群、家族性乳がんなどの遺伝性疾患では膵癌発生率が高い

膵癌患者の既往歴では糖尿病が25.9%と最も頻度が高い。本邦では糖尿病歴のある患者で危険率は1.85倍。(多くの報告ではおおよそ1.8-2.1倍である)

肥満や過体重は膵癌危険率を増加させる。BMJ30以上では1.8倍

慢性膵炎の膵癌発生の相対的危険度は4-8倍。

IPMN 0.95-1.1%/年

喫煙は膵癌の危険率を2-3倍に増加させる。男性では禁煙により膵癌の22%は予防できる。

CQ1-2 膵癌の臨床症状は何か?

1. 他に原因のみられない腹痛、腰背部痛、黄疸、体重減少は膵癌を疑い検査を行うが(グレードB)、有症状の場合は進行癌が多い。 

2. 急激な糖尿病(糖代謝障害)の発症や悪化は膵癌合併を疑い、検査を行う(グレードB)。特に糖尿病発症後3年は注意を要する。 

頭部癌で症状の発現率が最も高く、黄疸63%, 腹痛64%, 体重減少53%

体部癌では腹痛が93%と最も高い。 

膵癌患者187例の検討で先行2年以内の糖尿病発症が52.5%と高い。

50歳以上の糖尿病初発患者2122名の約1%が3年胃内に膵癌を合併。 

55歳以上の糖尿病初発群で、血糖、血中膵酵素、腫瘍マーカー、US所見でいずれかの異常を認めた時点で内視鏡的逆行性膵管造影を行った所、13.9%が膵癌と診断。

CQ1-3 膵癌を疑った場合、まず行うべき検査は何か? 

1. 血中膵酵素は膵疾患診断に重要だが、膵癌に特異的ではない。グレードC1

2. CA19-9を含む腫瘍マーカー測定は膵癌診断や膵癌フォローアップに勧められる(グレードB)が、早期膵癌の検出には有用ではない。グレードC1

3. USは膵癌の最初のスクリーニングに勧められる(グレードB)が、検診での検出率は低い(グレードC1)。主膵管の拡張や嚢胞が膵癌の間接所見として重要である。(グレードB)。このような所見がみとめられた場合は、すみやかにCT検査をはじめとする検査を行うことが強く勧められる。(グレードA)

4. 上記検査で異常所見が認められるも膵癌の確定診断に至らない場合には、以後の定期的な検査と慎重な経過観察が勧められる。グレードB

通常の職場検診でのUSによる膵画像の有所見率は約1%で、膵癌発見率は約0.06%以下と低い。

CA19-9 70-80%, Span-1 70-80% Dupan-2 50-60%, CEA 30-60%, CA50 60%

膵癌検出につながる間接所見として、主膵管の拡張(2mm以下)や嚢胞が膵癌の前駆所見(レベルⅢ)が考えられ、このような所見がみられた場合は、速やかにCT検査をはじめとする次のステップへ診断を進めるべきである。

CQ1-4 膵癌を疑った場合、次に行うべき検査は何か?

1. 膵癌の治療方針決定のためには質的診断が必須で、行うよう強く勧められる。グレードA

2. 膵癌はUS及びCT(造影が望ましい)を行い、必要に応じてMRCP, EUS, ERP, PETを組み合わせるよう強く勧められる。グレードA

・2cm以下の病変では腹部超音波で感度57%, 単純CTで50%。造影CTで70%前後。

その他の検査として

・MRCPは感度95%、特異度82% 正常な膵管像を呈する膵癌は3%未満。

・EUSは感度86-100%, 特異度58.3-97%

・PETは感度82-95%(2cm以下では68.8%)

CQ1-5 膵癌における細胞診、組織診の適応と意義は?

1. 各種の画像検査により膵腫瘤の質的診断がつかない症例では、治療開始にあたり組織もしくは細胞診による確定診断が望ましい。確定診断法として超音波ガイド下穿刺吸引細胞診・組織診、ERCP下膵液細胞診、ERCP下組織診などがあり、患者と施設の状況から適切な方法を用いる。グレードB

2. 超音波内視鏡下穿刺吸引細胞診は腹部超音波検査やCTなどで腫瘤を捉えることが困難な病変に対しても有用である。グレードC1

3. 遺伝子検索は細胞診・組織診の補助的診断として有用である。グレードC1



科学的根拠に基づく膵癌診療ガイドライン 2009年版科学的根拠に基づく膵癌診療ガイドライン 2009年版
(2009/10)

膵癌取扱い規約膵癌取扱い規約
(2009/07)
日本膵臓学会




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[ 2009/12/25 11:06 ] 膵臓 すい臓癌 | TB(0) | CM(0)

膵癌診療ガイドライン 2009年版 2

「科学的根拠に基づく膵癌診療ガイドライン 2009年版」「膵癌取扱い規約 2009」が発刊されました。



科学的根拠に基づく膵癌診療ガイドライン 2009年版科学的根拠に基づく膵癌診療ガイドライン 2009年版
(2009/10)

膵癌取扱い規約膵癌取扱い規約
(2009/07)
日本膵臓学会







[ 2009/12/25 10:47 ] 膵臓 すい臓癌 | TB(0) | CM(0)

膵酵素補充療法剤 SA-001

膵酵素補充療法剤 SA-001、国内において製造販売承認申請

印刷用(PDF 28KB

ソルベイ製薬株式会社(本社:東京都、社長:大岩幸治、以下 ソルベイ製薬)と、エーザイ株式会社(本社:東京都、社長:内藤晴夫、以下 エーザイ)が日本で共同開発してきた膵酵素補充療法剤SA-001(有効成分名:パンクレリパーゼ)について、ソルベイ製薬は2009年12月22日付で「膵外分泌機能不全における膵酵素補充療法」の効能・効果で製造販売承認申請を行いました。

 本剤は、パンクレアチン(膵臓から分泌される消化酵素)を高度に精製して得られるパンクレリパーゼを、独自の技術により製剤化した、高力価の耐酸性腸溶性膵酵素製剤です。海外においては、本剤は、米国、英国、ドイツを含む75ヶ国において、商品名「Creon®」または「Kreon®」として販売されており、嚢胞性線維症慢性膵炎、膵切除、その他による膵外分泌機能不全に対する膵酵素補充療法剤のグローバルマーケットリーダーとなっています。日本においては、エーザイが独占的に販売する契約を締結しており、ソルベイ製薬は共同販促の実施権を留保しています。

 国内で実施した、慢性膵炎または膵切除による膵外分泌機能不全の患者様を対象とした、プラセボ対照二重盲検比較試験で、SA-001は脂肪摂取量および便中脂肪排泄量から算出される脂肪吸収率の投与前後の差をプラセボに比べ有意に改善しました。さらに、長期投与試験において、栄養評価項目の有意な改善が認められました。また、嚢胞性線維症による膵外分泌機能不全の患者を対象とした臨床試験においても、脂肪吸収率ならびに栄養評価項目の有意な改善が認められました。


以前から出ている薬が日本でも発売されるように承認申請されたのですが、新しい分野の薬と言うわけではなく、以前からある「パンクレアチン」を強力にしたような感じのお薬で、海外旅行先で処方されたり、個人輸入で取り寄せて服用されてらっしゃる方も少なくはないと思います。

Lipram-CR10.jpg

creon10.jpg



[ 2009/12/25 10:46 ] 膵炎 慢性膵炎 | TB(0) | CM(0)

2010年の星座

2010年の星座占いを簡潔にまとめてみました。

【おひつじ座】

クライマックスに差し掛かる年。 2011年に起こる大変化の予兆が見える。 6~11月ポイント。

【おうし座】

平穏な年。何かの集まりに出るなど、 横のネットワークを広げるとよい。

【ふたご座】

キャリア・仕事に大きな動き。 賞を取るなど、評価されることがあるかも。 前半はバタバタと忙しい。

【かに座】

社会から評価される年。足を固めてしっかり進む。

【しし座】

前半忙しい。誰かと深く関係を持つ一方、 自由になりたいと思うかも。金銭の貸し借り。

【おとめ座】

2009年のプレッシャーから開放されてひといき。 出会い運あり。9月に意外!な出会いあるかも。

【てんびん座】

社会的なプレッシャーが強くなる。 夏頃には自己評価が低くなり、 周りばかりキラキラ見えてしまうかも。 でもそれは、今後の変化の準備期間。

【さそり座】

愛の年。楽しそう。作ること、 クリエイティブなことをするとよい。

【いて座】

基盤を拡大しながら変化させる年。引越しも吉。

【やぎ座】

長所である社会性が表に出る。ニーズが高まる。 スキルアップ、勉強、留学。引越し。

【みずがめ座】

2009年の幸運年に始まったことを 軌道に乗せる、保たせる。 金銭運よい。

【うお座】

12年に一度の幸運年! 人間関係のプレッシャーから開放される。 後半に山場あり。

星ダイアリー 2010

[ 2009/12/13 16:28 ] いろいろ 趣味 | TB(0) | CM(0)

ふたご座流星群

1月のしぶんぎ座流星群、8月のペルセウス座流星群と並んで、三大流星群に数えられているのがふたご座流星群です。

ほとんどの流星群は、彗星が尾を伸ばしながら軌道上に残したチリが、地球とぶつかることで見られます。しかし、ふたご座流星群の場合、チリを残したのは彗星ではなく、尾を見せない小惑星ファエトンです。



2009年のふたご座流星群は、12月14日午後2時に極大(流星活動のピーク)を迎えると考えられています。その前後、12月13日の深夜から14日の未明にかけてと14日夕方から15日深夜にかけてが観察の狙い目です。月が昇ってくるのは午前5時ごろなので、観測にはほとんど影響がありません。また、ふたご座流星群の活動は12月11日頃から16日頃まで続きます。13日・14日の夜でなくても、その期間に観察すれば、極大の時より少なくはなりますが、いくつかの流星を見ることはでます。

流星群の流星は、放射点を中心に流れますが、放射点の近くでたくさん見えるわけではありません。どの方向でも流星を見ることができます。見える流星の数は、観察する場所の空の状態(明るさ)で変わってきます。2等星までしか見えないような市街地では、1時間に5個程度です。一方で、6等星が見えるような条件の良いきれいな空では、50個以上の流星を見るチャンスがあります。

ふたご座流星群の放射点は、ふたご座のα(アルファ)星カストルの近くにありますが、放射点のある方向だけに流星が出現するわけではなく、流星は夜空のどこにでも現れます。放射点の方向にはあまりこだわらず、できるだけ空が広く見渡せる場所を選んで、空の広い範囲に注意を向けるようにしましょう。空をより広く見渡しているほうが、より多くの流星を捉える可能性が高くなります。






ウェザーニューズが今年もやってきた「ふたご座流星群」の特設サイトをオープンしています。

流星見えるマップ

[ 2009/12/12 06:56 ] いろいろ 日常生活 | TB(0) | CM(0)

慢性膵炎の外科治療

慢性膵炎に対する外科治療は、内科的治療が無効な場合に適応となり、内視鏡治療との無作為比較試験においても優れた成績が報告されています。

標準術式はFrey手術(膵頭部芯抜きを伴う膵管空腸側々吻合術)、あるいは、Beger手術(十二指腸温存膵頭切除術)が術者の選択によって行われています。

この外科手術によって、同時に仮性膵嚢法、胆道狭窄も同時に解決できることが多いとされています。

Frey手術後は長期経過後に再燃し脾門部に膿瘍をつくり再手術を必要とすることもあるため、禁酒徹底が重要になってきます。

 オピオイド系鎮痛剤によって膵炎が非代償期に入り、疼痛が消滅するのを待つしかなかった時代から、膵酵素阻害薬や膵管ステント、ESWLによる結石破砕などの膵管狭窄を解決する手技、さらには内視鏡的な主膵管穿刺、経胃仮性嚢胞ドレナージなどの内科的治療が積極的に行われるようになりました。

 しかし、これらの治療法の適応外の病態や、治療後に再燃してしまうケースもあります。

膵尾部に限局する膵石が存在する場合は十二指腸乳頭からのアプローチが困難で外科手術の適応です。また、主膵管のみに膵石が存在する場合でも、膵実質内にもびまん性に膵石が存在して、炎症を繰り返し、膵管ステントの入れ替えを年に数回必要とするような場合も外科手術の適応です。

 慢性膵炎の合併症としては、仮性のう胞と胆道狭窄の頻度が最も多くなっています。仮性のう胞は膵石による膵管閉塞が原因となっている場合が多く、この場合、膵石を除去することで解決されますが、嚢胞を消化管に内婁化することも一つの選択です。胃の背側に単発性の嚢胞が存在する場合は内視鏡的治療のよい適応ですが、複数の膵石を起因とする複数の仮性嚢胞が存在するような場合は、膵石を除去して、膵管全体を減圧できる外科手術の適応となります。

 胆道狭窄は、慢性膵炎の10~30%に起こり、胆道ステントにより黄疸胆管炎を軽快させる事ができるが、膵頭部の炎症が消失しない限りステントを除去出来ません。また、胆道ステントのみでは慢性膵炎の疼痛を軽減することは出来ず、再燃を繰り返すようなら外科手術の適応となります。


 標準手術

 慢性炎症部の切除と、膵管減圧を目的として行われます。最も単純なものは、膵尾部に限局した石が存在する場合で、脾及び脾動静脈温存膵尾部切除が標準術式です。

 膵頭部に病変のある場合は、膵頭十二指腸切除(PD)が行われてきましたが、幽門を温存する膵頭十二指腸切除(PpPD)が確立されました。

 Beger術:より低侵襲の術式として、十二指腸温存膵頭切除術(DPPHR)が開発され短期・長期的にも優れた術式であることが報告されています。

 Frey術:膵頭部の芯抜き(coringout)を付加する膵管空腸側々吻合術も優れた疼痛改善効果が報告されています。

 Beger術とFrey術を比較するRCT(無作為比較試験)では、両者に疼痛緩和、長期の膵内外分泌機能に有意差はないとされています。


 仮性嚢胞に対する手術

 慢性膵炎における仮性嚢胞の多くの原因は膵管閉塞にあるため、Frey術などの根治術を行うことによってほぼすべての仮性嚢胞は消失させることが出来ます。急性膵炎後の仮性嚢胞のように主膵管に大きな問題がないにもかかわらず一部の分岐膵管破裂による仮性嚢胞の場合には嚢胞胃吻合術あるいは嚢胞空腸吻合術が行われます。嚢胞胃吻合は内視鏡術で行うことも容易で、また、外科的に行っても長期成績では再燃率が高いため、嚢胞空腸吻合術が推奨されています。腹腔鏡手術でも可能であり、横行結腸間膜の下面で嚢胞と空腸を側々吻合されます。


 胆道狭窄に対する手術

 胆道狭窄が軽度の場合には、Beger手術あるいはFrey手術により、胆管周囲組織が除去され胆道狭窄が改善されるので、胆道系の付加手術が行われることは少なくなっています。胆石の合併あるいは高度の胆道狭窄を伴う場合には胆嚢摘出とともに胆管消化管吻合術が付加されます


[ 2009/12/10 10:22 ] 膵炎 慢性膵炎 | TB(0) | CM(0)

慢性膵炎のステント治療

膵仮性嚢胞、膵石などの慢性膵炎合併症に対する内視鏡治療は、患者の身体的負担の少ない低侵襲治療法として用いられることが多くなりました。中でも、膵管ステントは膵管狭窄に伴う膵液うっ帯に対して用いられ、ステントの留置により、多くの症例で症状の劇的な軽減・消失が報告されています。

慢性膵炎に対する内視鏡治療の適応は、大きく膵石、膵管狭窄、膵仮性嚢胞の三つに別けられ、いろいろな治療法でアプローチされています。中でも、膵管ステントは膵液うっ帯に対するドレナージとして用いられています。
しかし、どのような症例に、どのようなステントを、いつまで留置すればどれくらいの効果が得られるかなどのエビデンスはなく、各医師がそれぞれの判断で治療に当たっているのが現状です。

慢性膵炎に対するステント治療は、1985年に始まり、膵管口切開から膵管鏡を行い、膵石を除去した後にステントが留置されました。
ステント留置に関しては、狭窄が解除されるまで留置する。2ヶ月毎の交換で6ヶ月で抜去する。などいろいろな治療が試みられています。

ステント治療の合併症は、ステント閉塞、ステントそのものが炎症を惹起する、という二つの問題があります。

2002年のヨーロッパにおける1,000例の追跡調査によると、狭窄を有する症例において、調査時点で内視鏡治療を完遂していた例が57%であったのに対して、ステント治療を継続している例が19%、最終的に外科手術を行った例が24%と、狭窄合併例の予後が不良であるとともに、ステント治療が根本的な治療になっていないと報告されている。
2003年のRCT(無作為化比較試験)では、内視鏡ステント留置群:12~27ヶ月留置(平均交換回数6回)での5年後の疼痛について、完全消失が15%で、これは手術群の35%よりかなり低くなっています。
2007年のRCTでも同様に外科手術の方が疼痛の改善・消失に有利だという結果が報告されています。
また、多くの報告で、内視鏡治療による再発・再治療例が40%~50%とされています。

慢性膵炎では内科的治療を先行して行うのが一般的ですが、膵管ステント交換等で頻回な入院を繰り返さざるを得なく、入院回数の増加や治療費用の患者負担は大きなものとならざるを得なくなっています。
こうした場合、どの時点で外科手術に踏み切るかのエビデンスはまだ得られていません。

膵管ステントは平均9週間で閉塞することが知られており、ステント閉塞による腹痛、急性膵炎、感染症を予防する意味で2~6ヶ月毎に交換することが一般的です。

膵管ステント留置期間1年未満群では平均入院日数(年間治療費)19.9日(79.5万円)、1年以上群41.3日(192.5万円)、外科手術群18.6日(97.3万円)という報告もあり、患者利益から考えると、1年前後がステント治療から外科手術への切り替え時期ではという提案もあるようです。


[ 2009/12/09 07:13 ] 膵炎 慢性膵炎 | TB(0) | CM(2)

ESWL(体外式衝撃波結石破砕療法)

膵石に対する治療では、ESWL(体外式衝撃波結石破砕療法)と内視鏡治療が身体的負担が少なく第一選択とされています。膵石症は膵管内に形成された膵石が、急性増悪(急性膵炎)を引き起こす原因になることがあります。

以前は外科治療が選択されていましたが、ESWL(体外式衝撃波結石破砕療法)、内視鏡治療が膵石治療に応用されるようになり、破砕、排石、除痛効果に関して良好な成績が報告されています。
膵管内膵石の多くは膵管狭窄を伴っていますので、ESWLによる破砕で、膵石を1~3mm程度まで破砕し細かくすることで、自然排石を促すことも出来ます。

ESWLでは試行前に、ERCP(内視鏡的逆行性膵管造影検査)を行い、主膵管の狭窄の確認、擦過細胞診、膵液細胞診などを行い、他の悪性疾患の有無を確認します。また、この時に膵管口切開を行うことが多いようです。

ESWLの破砕方式は効果の高い順に、圧電(ピエゾ)方式、電磁変換方式、水中放電方式があります。使用状況は前のエントリーを参照してください。ESWLの適応外としては、膵仮性動脈瘤、腹部大動脈瘤などがある場合や、妊娠、その他体位保持が困難な場合があります。

ESWLは多くの場合は内視鏡治療と併用されています。内視鏡治療(膵管口切開、バスケット採石術、バルーン拡張術、膵管ステントなど)単独での治療の場合、膵管は胆管に比べて狭く、屈曲や分岐膵管の開口部があり、高い技術を必要とされ、目的部までバスケットを挿入出来ない場合など、治療成績が良好でない場合が多く、ESWLと併用されることが多いようです。


ERCP.jpg



ESWLは通常4~6回程行われます。この中で、衝撃波の疼痛で治療中止となるケースも数%あります。結石破砕効果は92.0%と良好なものの、結石消失効果は49.3%と低く、内視鏡療法など補助療法を行うことで消失効果は74.3%まで上がっています。

ESWLの治療効果2003年2008年
結石破砕効果92.4%92.0%
結石消失効果(+内視鏡治療72.6%74.3%
症状緩和効果91.1%90.9%
膵石再発24.2%22.5%


治療後の膵機能の変化については、疼痛除去・軽減効果はみられるものの、膵内分泌・外分泌機能については長期的に低下が認められます。特に、アルコール性慢性膵炎では非アルコール性に比べて有意に低下していることが報告されています。


[ 2009/12/08 03:36 ] 膵炎 慢性膵炎 | TB(0) | CM(0)

膵石症の治療

石灰化の次は膵石症についてのエントリーです。膵石症については以前にも書きましたが、今回は主に治療に関してのデータ面からのエントリーになります。

膵石症の原因については、アルコール性(73.8%)が最も多く、次いで特発性(12.9%)となっていますが、これは慢性膵炎の比率と良く似た結果で当然の事でもあります。

治療内容は、ESWL(体外式衝撃波結石破砕療法)単独が22.1%、ESWL+内視鏡治療が27.8%、内視鏡治療単独が9.1%、外科治療14.7%、その他(経口融解剤など)11.5%、無治療15.9%ととなっています。さらに詳しく見ていくと以下の通りになります。

結石数と治療法
 ESWL内視鏡術外科手術
単発30.7%20.0%20.0%30.7%
多発68.1%49.4%77.8%67.7%
不明1.2%2.4%2.2%1.6%
結石径と治療法
ESWL内視鏡術外科手術
~10mm46.6%86.7%22.2%46.6%
10~20mm33.8%10.8%11.9%26.8%
20mm~7.1%0%2.2%5.3%
不明12.5%2.4%63.7%21.3%



ESWLの機種別にみると、2008年例では、電磁変換方式が61.6%と最も多く、次いで水中スパーク方式の31.1%となっています。

治療成績においては、ESWL単独では結石破砕効果は92.0%と良好なものの、結石消失効果は49.3%と低く、内視鏡療法など補助療法を行うことで消失効果は74.3%まで上がっています。内視鏡治療単独での結石消失効果は87.5%でした。

各治療による症状の緩和効果は、ESWL90.9%、内視鏡治療95.8%、外科治療98.5%といずれも良好な成績です。

治療後2週間以内に発生した早期合併症は、外科手術13.3%(縫合不全、仮性のう胞、腹腔内出血、ARDS)、内視鏡治療9.6%、ESWL6.1% (膵炎、胆嚢炎、胆管炎)の順となっています。外科治療においては重篤な合併症が多く、第一選択としてはEWSLや内視鏡治療が薦められています。

逆に後期合併症はESWL4.6%(腹痛、膵管狭窄、耐糖機能悪化)内視鏡治療2.4%、外科治療2.2%の順となっています。

治療法による膵石再発については、ESWL22.5%、内視鏡治療12.0%、外科治療1.5%と治療法によって大きく差が出ています。複数回再発についても、ESWL9.4%、内視鏡治療4.8%、外科治療2.2となっています。
再発時期についても、ESWLの97.5%、内視鏡治療については100%が3年以内。一方、外科治療においては、42.9%が3年以上と有意に差が出ています。
ESWLでは単独での結石消失率が低く、膵石再発率も高く3年間は厳重なフォローアップが必要とされ、また、複数回の再発率も高いため、再発後のフォローアップも重要だと思われます。


[ 2009/12/07 04:23 ] 膵炎 慢性膵炎 | TB(0) | CM(0)

2010研修医マッチング状況

順位 病院名 定員 1位
希望人数
充足率(%)
1 東京医科歯科大 115 114 99.1%
2 東大 130 95 73.1%
3 順天堂大 68 63 92.6%
4 聖マリアンナ医大 69 61 88.4%
5 慈恵医大 47 56 119.1%
5 金沢大 76 56 73.7%
5 女子医大 79 56 70.9%
5 九大 91 56 61.5%
9 京大 88 54 61.4%
10 大阪市立大 60 53 88.3%
11 神戸大 73 52 71.2%
12 阪大 70 50 71.4%
12 筑波大 84 50 59.5%
14 横浜市立大 48 47 97.9%
14 大阪医大 49 47 95.9%
14 久留米大 66 47 71.2%
17 杏林 62 46 74.2%
18 日大 65 45 69.2%
18 北里大 74 45 60.8%
20 福岡大 55 44 80.0%
21 和歌山県立医大 66 42 63.6%
22 奈良県立医大 57 41 71.9%
22 長崎大 70 41 58.6%
24 香川大 50 40 80.0%
24 札幌医大 57 40 70.2%
24 兵庫医大 60 40 66.7%
27 東海大 51 39 76.5%
28 日本医大 40 38 95.0%
28 自治医大 56 38 67.9%
30 昭和大 35 37 105.7%
31 東京医大 51 36 70.6%
32 関西医大 40 35 87.5%
32 山形大 50 35 70.0%
32 川崎医大 52 35 67.3%
32 広島大 52 35 67.3%
32 佐賀大 56 35 62.5%
32 信州大 58 35 60.3%
32 熊本大 65 35 53.8%
32 獨協医大 78 35 44.9%
40 愛知医大 38 34 89.5%
40 徳島大 41 34 82.9%
42 東邦大 34 33 97.1%
42 大分大 64 33 51.6%
44 旭川医大 41 32 78.0%
44 京都府立医大 63 32 50.8%
44 浜松医大 65 32 49.2%
47 岡山大 31 31 100.0%
48 福井大 56 30 53.6%
48 慶應大 58 30 51.7%
48 千葉大 78 30 38.5%
51 北大 75 29 38.7%
51 新潟大 80 29 36.3%
53 帝京大 38 27 71.1%
54 藤田保健衛生大 60 26 43.3%
55 高知大 49 25 51.0%
55 滋賀医大 53 25 47.2%
57 山口大 45 24 53.3%
58 金沢医大 48 23 47.9%
58 鹿児島大学 64 23 35.9%
60 名古屋市立大 31 22 71.0%
60 近畿大 41 22 53.7%
60 群馬大 42 22 52.4%
63 富山大 48 21 43.8%
63 宮崎大 54 21 38.9%
65 愛媛大 44 19 43.2%
66 三重大 29 18 62.1%
67 島根大 52 17 32.7%
68 岐阜大 22 16 72.7%
69 東北大 31 15 48.4%
69 山梨大 70 15 21.4%
71 埼玉医大 55 13 23.6%
72 琉球大 28 12 42.9%
73 秋田大 37 11 29.7%
73 弘前大 40 11 27.5%
75 産業医大 10 8 80.0%
75 福島県立医大 44 8 18.2%
77 鳥取大 40 7 17.5%
78 名古屋大 19 6 31.6%
79 岩手医大 35 5 14.3%


[ 2009/12/05 16:45 ] いろいろ 日常生活 | TB(0) | CM(0)



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